いぬねこお役立ち情報「おすわり・待て・伏せ」

「オスワリ、マテ、フセは本当にいるのかな?」

一緒に笑顔になろう

犬との暮らしの中でまず「オスワリ」「マテ」「フセ」を教えなければと思っている人は多いと思います。私もその中の一人でした。でもなぜ、犬に「オスワリ」や「フセ」を教えないといけないのでしょうか? 犬には「オスワリ」「マテ」「フセ」をさせるものでしょ?と、軽く考えている方もいるのかもしれません。

ヴェントゥスくんと「オスワリ」「マテ」「フセ」

「マテ」は使う場面がなんとなく想像がつきますね。「そこは先にいかないで」の「マテ」、「じっとしておいて」の「マテ」、いろんな場面で使いそうです。私もヴェントゥスくんとしつけ教室に通ったらまず「オスワリ・マテ・フセ」を習いました。おやつを使いながらオスワリ、マテ、フセをすることを、ヴェントゥスくんは本当にすぐに覚えたのです。

私が「オスワリ」と言えばササっと座るようにもなりました。また指をピンと立てるハンドサインだけでもロボットのように背筋の伸びたとてもいい姿勢のオスワリを披露してくれます。オスワリ、フセ、マテを1日に何度も練習し、どんな場面でもどんな場所でもできることを目指していました。

オスワリ、マテ、フセ、ツケ、マワレなんでも完璧だったヴェントゥスくん

▲オスワリ、マテ、フセ、ツケ、マワレなんでも完璧だったヴェントゥスくん

ほかの犬や人に吠えたり、突進しそうになったり、ソワソワしているときに「オスワリ」をさせると冷静になることができ、人間が嫌がる行動の抑止力になるという考え方がありました。一つ動作を増やすことによって、冷静になれるという狙いです。ヴェントゥスくんは噛み癖、突進、吠え、ソワソワすることがとても多かったので、一度オスワリをして緊張状態を緩和しようと考えていたのです。

「オスワリ」や「フセ」をしても興奮してしまったヴェントゥスくん

しかし、苦手なもの、怖いものが近くにあるので吠えたり、突進していたりしたヴェントゥスくんは、オスワリをしても冷静になるどころかどんどん興奮していきました。そして怖い嫌なものが近くにあるのにも関わらず、「座りなさい」とよくわけがわからない指示に従う不快感も重なって、「オスワリ」をやめたあとに蓄積した緊張で特大のパニックを起こしていました。グルグル自分のしっぽを追いかけまわして、そして近くにいる私の首や手を噛んだのです。

苦手なものを克服する方法でオスワリをしてやり過ごすのは一つのやり方ですが、その時プルプルと緊張していたり、嫌なことを我慢していたりするのです。ヴェントゥスくんはギャウギャウいいながら噛みつくという行動面に問題が現れましたが、ほかの子ではストレスによる体調の悪化、皮膚の調子が悪い、ムラ食いなどとして現れることもあります。

フセはオスワリでも冷静になれなかった場合に落ち着くことを目指していました。でも、もともとソワソワ落ちつかないヴェントゥスくんはフセをしてもまたピョンと立ち上がり、気になるところをまたジッと見つめて興奮していきました。

「オスワリ」や「フセ」は必要なのかな?

このように苦手克服や気持ちを落ち着けるために「オスワリ」「フセ」をさせることはあまり意味がないように思われました。過剰に反応してしまうときには、遠ざかって距離を取るのが一番です。私たちでも「怖い、苦手なものがある」と感じたときは、座ったりして冷静になるよりも、先に逃げて距離をとるのではないでしょうか?

指示をしなくても人をよけて畑に入るコースを考えました

▲指示をしなくても人をよけて畑に入るコースを考えました

人間が気をまわして「オスワリ」「マテ」「フセ」と犬にいろいろと指示をするよりも、犬たちに自分の身の安全の確保をしてもらったほうがとてもうまくいきます。ちょっと冷静になってほしいときに「オスワリ」を、リラックスしてのんびりしてほしいときに「フセ」を、止まってジッとしておいてほしいときに「マテ」と言っていましたが、何も言わなくてもヴェントゥスくんは落ち着きたいときにはクンクンと草のにおいを嗅ぎ、リラックスしたいときには寝ころび、交差点などで私が止まると何も言い合わなくてもゆっくり止まって信号が青になるのを待つようになりました。

人間の指示は本当に必要なく、犬は周りの環境をよく見てその場に適した行動をとることができます。また困ったことも工夫したりして解決をします。人間が教えずとも自分で考えて行動してくれます。犬は私たちが思っているよりもずっと賢いのです。

いろいろと教えないと……と、意気込まなくても大丈夫なんですよ。

車をまったり、道を引き返したりいろいろ工夫してお散歩を楽しんでいます

▲車をまったり、道を引き返したりいろいろ工夫してお散歩を楽しんでいます


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アニマルケアサービスMakani・福井Family

協力:
アニマルケアサービスMakani
代表/福井日花里
資格/愛玩動物飼養管理士1級、愛玩動物救命士、PONOPONOインストラクター
http://acmakani.jimdo.com/

犬の習性や気持ちを理解し尊重する犬育てのアドバイスをしています。

[Fukui family]
ヴェントゥス くん(アメリカン・コッカー・スパニエル)
コン くん(柴MIX犬)
フウ くん(白茶猫)
楓 くん(白黒猫)

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