いぬねこトーク「保護犬と暮らす」

保護犬を迎えるときに気をつけたいこと~元野犬・ルカ君の話~

一緒に笑顔になろう

ルカ君が福井家に来るまでのこと

昨年12月の中旬に元野犬のルカ君を1年間預かることになりました。

ルカ君は野犬で捕獲され保健所に収容されていました。そして、保護団体に引き出され、そして東京都内の里親さんのもとに譲渡されることになりました。

里親さんのお家は一軒家であったものの、庭も小さく、お散歩場所は人通り車通りが多く、犬が入れる公園もなかったことから、ルカ君はお散歩中はいつもパニックを起こしていたそうです。里親さんもいつもパニックを起こすルカ君とのお散歩をとても負担に思いながらどうにかお散歩に行ってました。

また里親さんの仕事柄自宅に人の出入りが多かったこともルカ君には負担がかかりました。なんといっても人慣れしていない野犬の子犬だったため、ルカ君は人との生活の何気ないことでも脅威に感じていました。

それで少しずつストレスが積み重なり、とうとうご飯も食べなくなり、そして自傷行動が出てしまうようになりました。
自傷行動と散歩でのパニックは日に日に激しくなっていっていたので、ルカ君が暮らせる場所への引っ越しをするまで私のところでお預かりをすることになったのです。

少しずつ暮らしになじんでもらうのがいい

最近保護犬を家族に迎える方が増えています。その中でも捕獲された野犬を迎える方も増えてきました。

野犬でなくても犬と暮らす環境というのはやはり重要です。
騒がしかったり、家の周りが人や車が多く、のんびり歩くことができない場所は飼い主も犬も大変苦労することになります。また近くにお散歩ができる場所がないような場所は犬のストレスがどんどん溜まり、体を壊したりストレス行動を起こしたりするようになってしまいます。

犬と暮らす環境を整えるということはその後の犬との生活に非常に大きく影響するのでしっかり考えなければいけません。

12月半ば、ルカ君は羽田空港から空輸でやってきました。クレートの中で不安そうにしていました。いきなり家の中だと逃げ場がないので庭にクレートを置いてルカ君が室内に入ってくるのを待ちました。

近づかず、ただご飯をそっと置くだけにしていました。お皿を回収にいくと怖がってうなるので、ご飯をあげたらそのままお皿は取らずに残しておきました。

ヴェントゥス君がお出迎えに

▲ヴェントゥス君がお出迎えに

なかなかクレートから出れませんでしたが、やっと出てきたとき。

▲なかなかクレートから出れませんでしたが、やっと出てきたとき。

中に入る勇気がなかなか出ませんでした。

▲中に入る勇気がなかなか出ませんでした。

1日目はクレートから出てこなかったけれど、その日の夜にはお庭を探検していました。次の日は昼間でもお庭に出て、ウッドデッキまで来れるようになりました。3日目はウッドデッキで寝て、4日目には窓のすぐ近くに置いたクッションに寝ることができました。

少しずつ近くて寛ぐようになりました。

▲少しずつ近くて寛ぐようになりました。

お庭の寛げそうなところにいくつか段ボールの上にクッションを置いたり、ベッドを設置したりして気に入る場所を選んでもらおうと思っていましたが、お部屋の近くにクッションを選びました。

コン君はルカ君のことを気にかけて、しっぽをユラユラゆっくり揺らしたり、瞬きをしたりして友好的なシグナルをよくルカ君に送っていました。そのおかげでコン君のことをすぐにルカ君は大好きになり、お庭で一緒に遊ぶようになりました。

ルカ君はまだ5か月の子犬だったので、落ち着いた大人の犬のコン君がよく面倒を見てくれました。

そして、4日目の夕方初めて室内に入ることができました。その日は室内で寝れずに窓のすぐ近くで寝ていましたが、5日目からは室内で過ごすことができるようになりました。

初めてお家の中で横になりました。

▲初めてお家の中で横になりました。

あせらずゆっくり、犬のペースを大切に

このように、人慣れもしていない、怖がっている犬はその犬のぺースを大事にして部屋に入ってきたり、人間に近づいてきたりするのを待っておくことがとても大切です。

早くお部屋の中に入れてあげたいと思うかもしれませんが、初めての場所、知らない人との暮らしというのは不安や恐怖がたくさんあります。少しずつ自分で探索したり、観察したりしながら、犬自身がここは大丈夫だと思って行動するようになるとうまくいきます。人間のペースで行うと苦手が増えてしまうこともあります。

犬を迎えるときに大切なことは犬のペースを守り、人はただ気持ちの良いクッションやベッドをいろんなところに用意し、ご飯をそばに置いたらすぐ離れて見守りましょう。そのうち、犬が自分で動き出しますからそれを待つのが一番いい方法です。

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アニマルケアサービスMakani・福井Family

協力:
アニマルケアサービスMakani
代表/福井日花里
資格/愛玩動物飼養管理士1級、愛玩動物救命士、PONOPONOインストラクター
http://acmakani.jimdo.com/

犬の習性や気持ちを理解し尊重する犬育てのアドバイスをしています。

[Fukui family]
ヴェントゥス くん(アメリカン・コッカー・スパニエル)
コン くん(柴MIX犬)
フウ くん(白茶猫)
楓 くん(白黒猫)
息吹ちゃん(グレートビ猫)

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