いぬねこトークのアイコン いぬねこトーク「そうだ、ネコグラファーになろう。」

第1回:ネコグラファーが使うカメラやレンズ

そうだ、ネコグラファーになろう。

編集長がネコグラファーに!?

おーさきさん、ネコグラファーになったらいいんじゃないですか?

それは本当に突然のことでした。

いぬねこマガジンで好評連載中のねこ経済新聞出張版。その中にネコグラファー前田さんの活動を取り上げた記事があります。ご縁をいただけて、前田さんと親しくさせてもらってもいるのですが、とある打ち合わせの何気ない会話の中で、前田さんから「ネコグラファーになったらいいんじゃないですか」発言が飛び出たのです。

まさか自分がネコグラファーになる、いや、なれるとは思ってもいなくて。

いやいやいや、前田さん、ぼくがネコグラファーになるだなんて。。。

大丈夫ですよ。僕がレクチャーしますし、おーさきさんは写真撮ること自体は好きですよね?

それは心強いですし、とてもありがたいのですが、自信なんてありません。確かに写真撮ること自体は好きなんですけど。

でもでもでも、ぼくは猫ちゃんと暮らしたことがないんですよ? いきなりネコグラファーだなんて、ハードルが高すぎないですか?

猫ちゃんとの接し方も含めてレクチャーしますから、やってみましょうよ。あ、もう企画のタイトルが閃いちゃいました。「そうだ、ネコグラファーになろう。」、これどうです?

「そうだ、ネコグラファーになろう。」・・・なれますかね、ぼく?

なれますって。一緒に頑張りましょう!

こうしてワタクシおーさき、ネコグラファーになるべく、前田さんに弟子入りすることになったのです。心配な面もありますが、誠心誠意頑張ります!

今日のメニュー

ネコグラファーの心構え

では早速始めましょうか。おーさきさん、ネコグラファーの仕事は何だと思いますか?

ネコグラファーの仕事・・・外にいる猫ちゃんではなくて、家猫を専門に撮るのが、ネコグラファーの仕事だと思います

確かにそうなんですけど、実はネコグラファーは猫ちゃんを撮るのが仕事ではなくて、猫ちゃんが飼い主さんと生活している風景を残すのが、ネコグラファーの仕事なんです。なので、確かに猫ちゃんに焦点をあてて写真を撮るんですけど、そのまわりの風景だったり飼い主さんに抱っこされていたり、そこまで含めて撮るのがネコグラファーなんです

なるほど、生活空間が大事なのですね

ええ、たとえどんなに猫ちゃんがかわいかったとしても、無理矢理おもちゃで遊ばせたり、カメラ目線を強要したりだとか、そういうことは絶対にしない。これはネコグラファーの心構えとして、覚えておいてください。猫ちゃんは横顔も後ろ姿もかわいいですからね

はい、わかりました

猫ちゃんと生活空間が写っている事例①

▲猫ちゃんと生活空間が写っている事例①

猫ちゃんと生活空間が写っている事例②

▲猫ちゃんと生活空間が写っている事例②

ネコグラファーが使うカメラやレンズ

カメラの話をしたいなと思っていますが、何か気になることはありますか?

そもそものところで申し訳ないのですが、デジタル一眼レフとミラーレスとスマホと、写り方に違いはあるのでしょうか?

ありますね。一眼レフとミラーレスは一緒に考えてもらっていいと思うんですけど、携帯やスマホのカメラは細かいレンズの設定ができないんですね。なので、目の前の風景やモノを無難に撮れるよう、レンズが設計されています

なるほど

例えばここにコップがありますけど、コップをアップで撮って後ろをボカすというような細かい撮り方ができるのが、一眼レフだったりミラーレスだったりします。でも実は、猫ちゃんを撮るなら、本当はスマホがよかったりします

一眼レフやミラーレスは細かい設定が可能

▲一眼レフやミラーレスは細かい設定が可能

え!? そうなんですか!?

いい驚きっぷりですね(笑)なぜかと言うと、どんなレンズを使ったらいいのかの話になるんですけど・・・

す、すみません、またそもそも話なのですが、レンズを変えて写真を撮るのはなぜですか?

例えば、遠くのものを撮りたいときは大きな望遠レンズを使いますし、おうちで料理の写真を撮りたいというときは、コンパクトで明るいレンズを使ったりします

明るいレンズって何ですか?

レンズに記載されているF値

▲レンズに記載されているF値

例えばここを見てほしいんですけど、レンズにFと書いてあるところがありますよね。ここをF値といって、この数字が小さければ小さいほど、明るい写真が撮れます。携帯やスマホのカメラはこのF値が少し大きめになっているんですね。またF値が小さいと明るいだけじゃなくて背景をボカすこともできるので、一般的にはブツ撮りに向いていたりもします

初めに使うレンズはどういうのがいいのでしょうか?

そうですね、家電量販店などで売られているカメラとレンズのセットは、通常の生活での撮影をカバーできる標準レンズが付いていたりします。基本はこの標準レンズを使って、例えばお子さんの運動会の写真を撮るという場合には、大きな望遠レンズが必要です。何をどう撮るかによって、適切なレンズを選ぶわけです。明るさと距離が基本ですね

明るさと距離が基本・・・メモメモ

猫ちゃんを撮る場合だと、レンズの距離は〇〇mmで表すのですが、50mmとか55mmとか、そのくらいがベストだと思います。あ、おーさきさんの手もとにあるカメラのレンズは単焦点ですね

単焦点って何ですか!? 知らずに所有していたりするのですが。。

単焦点は簡単に言うと、ズームができないレンズのことです。なので、例えばモノを近くで撮りたいときは自分がモノに近付く必要があります。逆に物が近すぎたり入りきらないときは、モノから離れる必要があります

前田さんのレンズは手もとでその距離が変えられますけど、ぼくのは自ら動かなくちゃいけないんですね

そうです。でも単焦点レンズを使うメリットは、先ほどのF値が小さくて明るいので、背景がキレイにぼける写真が撮れたり、暗い部屋でも明るく写真が撮れたりしますね。風景写真を撮るときにはとても重宝します

前田さん、その明るいに関連することで、例えば白猫ちゃんや黒猫ちゃんを撮るのって、すっごく難しいイメージがあります。これもレンズで対応できるのですか?

そうですね、レンズのF値だったり、あとはカメラ本体に明るくしたり暗くしたりする設定があるので、それを使ったりもします。でも実は、部屋の明るさだったり天気だったり、色んな要因もあるので、この辺りは実際に猫ちゃんを撮るときに解説しますね

単焦点レンズ

▲単焦点はF値が小さいので背景をボカしたり明るい写真が撮れる

猫ちゃんを撮るときにオススメなのは、ミラーレスか一眼レフかなんですけど、絶対にファインダーがあるカメラが良いです。ミラーレスにはなかったりするのが多いんですけど、ファインダーありのカメラをオススメします

スマホやコンパクトタイプのデジタルカメラは、画面を見て写真を撮ることが多いですけど、こうカメラを構えてファインダー越しに対象を見るのは、一眼レフならではだったりしますよね。なぜファインダーがあると良いのでしょうか?

それは、作品作りに没頭できるからです。おーさきさんが言ったように、スマホとかミラーレスは画面を通して写真を撮るので、カメラを構えたときに画面以外にも外の世界が見えちゃうんですね。でも、ファインダーを覗くとそこだけしか見えないので、写真の仕上がりをイメージしながら撮ることができます。なので、ファインダーのあるカメラがオススメなんです

なるほど。さっき前田さんが「猫ちゃんを撮るならスマホが適している」と言っていましたけど、この辺りの理由はなんですか?

例えばF値を1.4で撮影した場合、猫ちゃんの鼻にピントをあてると、目の辺りはぼやけちゃうんですね。実際に猫ちゃんを撮るときは、F値5.6くらいで充分なんですけど、スマホのカメラはだいたい5.6くらいで作ってあるので、そういった意味でスマホが適しているっていうのもあります

前田さんがiPhoneで撮影された写真

▲前田さんがiPhoneで撮影された写真

例えばこれは、iPhoneで撮った写真なのですが・・・

おぉ! すごくきれいに撮れていますね。ちなみにこれはiPhoneのデフォルトのカメラで撮影されたのですか?

そうですね、デフォルトですね

iPhoneにもAndroidにも、有料のものから無料のものまで、たくさんカメラアプリがありますよね。そういうのって、実際どうなのでしょうか?

うーん・・・デフォルトのアプリで充分ですけど、撮影した後に写真の明るさを変えたりだとか、そういうのができるアプリだと、より写真が印象的になったりはしますね

前田さんがiPhoneで撮影された写真をアプリで加工

▲前田さんがiPhoneで撮影された写真をアプリで加工

安いカメラとズームレンズを使うのがポイント

スマホからミラーレス、一眼レフまで色々説明してきましたが、簡単に言うと、安い一眼レフが一番いいということになります

え!? なんとなくですけど、高いカメラの方が良さそうな気がするのですが。。

なぜかと言うと、これはご自宅で猫ちゃんを撮るときに試してもらいたいんですけど、カメラを猫ちゃんが通るところに置いてほしいんです。いざ猫ちゃんにカメラを向けると、猫ちゃんからしたらカメラは大きな黒い物体にしか見えなくて、もはや武器や凶器になってしまうんですね。だって、ビーム出そうじゃないですか

言われてみると、確かに。強烈なビームが出そうです

実際、カメラに怯えてしまう猫ちゃんもいます。そういう子はiPhoneで撮ったりするんですけど、これは飼い主さんがいつも触っていたりテーブルに置いていたりして、猫ちゃんもカメラが安全なものだと知っているから安心して撮れるんですね。なので、カメラを床やテーブルに置いておくと、猫ちゃんも安心するようになるんです

なるほど、そういうことなんですね

あとは、猫ちゃんがカメラで遊んでいても、絶対に怒らないこと。例えば、猫ちゃんが50万円もするカメラで遊んでいたら、きっとイラっとしちゃう人もいると思うんです。そうならないためにも、安い一眼レフを猫ちゃんの近くに置いておくことが重要というわけです。実際僕が仕事で使っているカメラも、5万円くらいですし

ぼくみたいに、形から入っちゃダメなんですね。ちゃんと猫ちゃんのことを考えろと。。

ははは、あとはおーさきさんが持っているような単焦点のレンズでもOKですけど、できればズームできるレンズの方がいざというときに撮りやすいですね。猫ちゃんは動く生き物なので、急に動いたりもしますし、そういうときにズームができると便利です。本当に標準レンズでよいので、例えば18mmから55mmとか、猫ちゃんを撮るときには実用性があります

カメラとレンズについてまとめてみると、ファインダーがある一眼レフを選ぶこと、高くないカメラでOK、ズームができる標準レンズが重宝する、という感じでしょうか?

そうですね、ばっちりです。ちなみにファインダーがあると良いのは、もっと大きな理由があるんですけどね・・・

なんです? なんです? めっちゃ気になります

これはオフレコですけど・・・という理由からなんです

・・・おぉ!(感涙)

記事では「ピー」にしてくださいね(笑)これはネコグラファー養成講座を受講してくれた方にしか教えていないので

わかりましたピー!(笑)

それと、忘れてはいけない重要なポイントは、絶対にフラッシュを使ってはいけないこと。猫ちゃんが失明してしまう恐れがありますので、フラッシュは禁止です

はい、絶対に守ります!

カメラとレンズの話は、これくらいですかね。次回はデジタル一眼レフ特有の機能ホワイトバランスや構図の話に進んでいきましょう

次回もよろしくお願いします!


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ネコグラファー 前田 悟志

ネコグラファー 前田 悟志
Facebookページ:https://www.facebook.com/Photographer.SatoshiMaeda
ネコグラファー養成講座:http://www.satoshimaeda.tk/archives/2019062.html

都内近郊で訪問撮影する家猫専門ネコグラファー。出会った家猫さんは60にゃんを超える。自身も3にゃんと暮らす生粋の猫ヲタ。しかも猫舌。


いぬねこマガジン編集長

いぬねこマガジン編集長 おーさき

犬ちゃん、猫ちゃんと暮らしたことがないくせに、いぬねこマガジンの編集長を名乗っている30代男子。ネコグラファー前田さんに弟子入りし、ネコグラファーになるための修行に邁進中。

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