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「ペットにも人間にも優しい住宅を」わんにゃん健康住宅研究所・清水満さん【3】

ねこ経済新聞出張版

愛犬や愛猫とともに暮らす住宅環境を、なるべく彼らもストレスなく快適に過ごせるように。そんなコンセプトで設計や提案を行っているわんにゃん健康住宅研究所の所長、清水満さんに引き続きお話を伺っていきます。3回目の今回は、いぬねこマガジンのテーマでもある「想い出」などについて。

清水さんと愛猫

前回は、清水さんがこのお仕事をするきっかけにもなった愛猫の一休くんのことについてお話を伺いました。ご自身の愛猫に関して、印象に残っているエピソードなどはありますか。

「上の写真からも分かる通り一休はとても大きくなったんですが、保護した当時はガリガリでとてもやせこけていたんです。それで外生活ではよっぽど飢えていたのでしょうね。うちに来て1週間くらい経った頃、たまたま買い物したお米の袋を置いておいたら、気がついたらかじられていて。次の日、ウンチの中に白いものが見えて『もしかして虫かな』と思ったら米粒だったという(笑)その一休も昨年亡くなってしまったんですが、その後に里親として受け入れた猫たちが増えて、今は4匹と暮らしています。1匹とてもやんちゃで狂暴なヤツがいて、今でもひっかかれたり苦労していますけどね」

4匹の猫さん

今までのお仕事の中で特に想い出や印象に残っていることは。

「わんにゃん健康住宅研究所の看板を掲げて初期の頃、初めて大きな依頼を受けたのが個人的に猫の保護活動をされているご夫婦の方で、なんと猫が40匹もいるお宅だったんです」

40匹!いきなりすごい数ですね。

「その時はとにかく猫が多かったので、猫用のステップやキャットウォークなどの仕掛けを設置したりというよりも『掃除しやすいようにしてほしい』というのが一番の要望でした。あとは猫のいる部屋全部に床暖房をつけたりもしましたね」

全部というと何部屋くらいですか?

「4部屋かな。1部屋に10匹いるくらいの換算です。ちなみに建物の面積は70坪くらいあって、猫の分が40坪、人が暮らす部分が30坪という感じでした」

やっぱり猫の分の方が広いのですね。

「はい。それで、ペット住宅以前の仕事をしていた際も規模の大きい改装の時は依頼主さんに一度引っ越してもらっていたんですね。住みながら部分的に進めて工事が長くなるよりも、どこか借りてもらった方が安く済むので。でも猫が40匹もいたら引っ越すのも難しいので、半分に区切ってまずそちらを施工し、終わったらそちらに移ってもらってもう半分を施工、という感じで。結局2カ月ほどで完了しました」

その間、猫たちは特に問題なかったのですか?例えば居場所が狭くなって、その中でケンカが起きたりとか。

「意外と大丈夫でしたね。飼い主さんも言っていたんです、『猫たちって密集するとケンカしなくなるわ』って。具合のよくない子以外はケージに入れたりしないお宅だったのですが、施工中も彼らは比較的大人しくしていたみたいです」

なるほど。ちなみにお仕事の中ではどういった点に特に苦労しますか。

「やはりなるべく依頼主の要望に応えつつ、予算内に収めることですね。それと猫も生きものなので、彼らのことを考えて設計しても残念ながらそれを使ってくれないこともあるんです。高い猫用ベッドや爪とぎを買ってあげても、安いダンボール箱の方を好んだりするのと同じで。下の写真の猫用つり橋なんかも、年とった猫は実はあまり渡ってくれないんです。他に猫用のハンモックなんかも、年老いた猫はあまり使わず、若い子は使ってくれるという傾向があるみたいですね。最近はそのあたりのことも分かってきました。設計を依頼してくれた飼い主さんも猫の気まぐれさを分かっている方が多いので『使わなかったわよ』と笑って済ませてくれるのですが、そういう時は『子猫を連れてきてください』と言うようにしています(笑)」

猫さんようの設備

「それと、彼らは予想もしなかったことをするので、それも難しいですね。例えば思った以上に動きが活発で、設置したものが壊されてしまったり。『これくらいの高さからここに飛び降りたりはしないだろう』と思ってても、彼らは平気でやってしまうんですよ。そんな感じで設置したものが壊れた時は、もちろん直しに行ったりもしています。僕自身も未だに勉強ですね」

では改めて猫のどんなところが魅力的だと思いますか。

「自分の愛猫たちを見ていて一番喜びを感じるのは、やっぱり朝のお見送りと夜のお出迎えですかね。本当は彼らも『お前が出て行って俺たちのご飯はどうするんだよ』とか、帰ってきたら『俺のごはん早くしろよ』なんていう意識で近寄ってきてるんだと思うのですが(笑)、それでもやっぱり嬉しいですよね、いてくれるだけで。帰宅時も足音で分かるんでしょう、玄関まで来てくれるんです。それと愛猫をきっかけに、夫婦で会話も増えるじゃないですか。うちは子どもがいないので、猫がかすがいなのかもしれませんね。毎日の生活の中で、ちょっとした小さな幸福感を感じられて。それが猫の魅力なんだと思います」

上からのぞく猫さん

ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


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