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東京・神保町にある猫本専門書店「神保町にゃんこ堂」【1】

ねこ経済新聞出張版

エリア内に新古書店がおよそ200もあり、本の街として知られている東京都千代田区の神保町。そんなこの街に、「猫本専門」を掲げるユニークな書店が存在するのをご存じでしょうか?今回からは、猫が好きなら誰もが訪れたくなるこちらのスポットについてご紹介していきたいと思います。

にゃんこ堂

お店の名前は「神保町にゃんこ堂」。正確には「姉川書店」という小さな本屋さんの中に設けられた猫本コーナーという位置付けなのですが、その品揃えは驚くほど豊富です。写真集やコミックはもちろん、エッセイや絵本、小説、イラスト集、実用書などさまざまなジャンルの猫本が棚にびっしりと並べられていて、大型書店をもしのぐであろうラインナップとなっています。

2013年6月のオープン以来、猫好きにはたまらないスポットとしてさまざまなメディアにも取り上げられているにゃんこ堂。一体どんな経緯で誕生したのでしょうか?店主さんのひとり娘で、OLをしながらお店のお手伝いもされているアネカワユウコさん(以下、アネカワ)にお話を伺いました。

姉川書店

猫本、たくさんあるんだ!

アネカワ:ご存じの通り近年は出版不況の時代で、姉川書店は小さな本屋ということもあり、実は5、6年ほど前から新刊本がなかなかすぐに入らないという状況だったんですね。一時はお店を閉めようか、という話もあったほどです。ただそれも残念なので、じゃあ新刊に頼らなくてもいい、特殊で面白いコーナーの本棚を作ってみようか、ということになりまして。それでいくつかの候補を挙げた中のひとつが猫の本でした。

 初めから猫本コーナーを作ろうというわけではなかったのですね。なぜ猫に注目したのですか。

アネカワ:猫本は表紙のインパクトが強くて、ジャンルに幅や奥行きもあったのが理由です。当時は大型書店に足を運んでも、一部の有名写真家による猫写真集や飼い方指南書以外では猫本はそれほど目に入らなかったのですが、調べてみたらこんなにたくさんあるんだ、ということが分かりまして。

 それで猫本コーナーオープンの準備を進めていった、と。

アネカワ:いろいろな猫本をセレクトするにあたって、まずはとにかくたくさん読みました。先ほどお話した通り大型書店では当時あまり見当たらなかったので、図書館で片っ端から予約して毎週のように足を運び、その場で読んだり、あるいは借りて持ち帰ったり。準備の段階でたぶん100冊は軽く超えていると思います。

あとは猫についても学ぼうと思い、キャットシッターのパイオニアである南里秀子さんが主催されている、猫の森の「猫の學校」という講座も受講しました。南里さんは猫本にもとても詳しい方で、「猫本専門書店を作ろうと思ってるんです」と話してみましたら、選書も含めてさまざまな点でご協力してくださったんです。にゃんこ堂で購入して頂いた本にはオリジナルの猫イラストが描かれたブックカバーをお付けしているのですが、このイラストを手掛けてくれたくまくら珠美さんも南里さんのご紹介で知り合いました。

ブックカバー

 このブックカバーも、今ではにゃんこ堂の代名詞のようになっていますよね。

アネカワ:うちの本屋は小さいし有名なわけでもなかったので、何かよほど特徴のあることをしないと目立つのは難しいだろうな、と思っていたんです。それで猫本コーナーを始めるにあたり、変わったことやノベルティをつけることは出来ないかな、と検討していました。そんな時、くまくらさんににゃんこ堂の看板イラストを描いて頂くことになり、出来あがったものを見て南里さんが「これでブックカバーも作ったら?」と提案してくださいました。

 オープン当初は書棚3つで始めたとお聞きしましたが、今ではずいぶん拡大していますね。

アネカワ:はじめのうちはfacebookなどを見て下さった方が週末にぱらぱらといらっしゃる程度だったのですが、ネットメディアなどに取り上げてもらえて一気にクチコミが広まりました。おかげさまで遠方からわざわざ足を運んでくださるお客様もいて、最近では本だけではなく雑貨なども販売したり、写真集の著者の方とのコラボレーションで、書店内でパネル展などのミニ企画を実施したりもしています。

 来店されるのはどんな方が多いですか。また、頂くことの多いリアクションは。

アネカワ:一番多い客層は20~30代の女性ですね。ですが、最近はお一人でぶらっといらっしゃる男性の方も意外と多いですよ。来店された方に「想像以上に小さな店舗でしたが、想像以上に猫本の数が多くてビックリしました」と言って頂けることも多くて、とても嬉しく思います。

にゃんこ堂店内写真

ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


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