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ブラッシングで抜けた毛を有効活用!全国展開のユニークなイベント「猫毛祭り」【2】

ねこ経済新聞出張版

猫の毛で作られた「猫毛フェルト」の作品を展示するイベント「猫毛祭り」。2009年に第1回が開催されて以来、さまざまな形で展示や作品募集が行われ、今年で7年目を迎えています。毎回テーマを設けて趣向が凝らされているこちらのイベントは、一体どんなきっかけで誕生したのでしょうか。主催者である「猫毛フェルター」の蔦谷香理さんにお話を伺いました。

きっかけは「猫のあるある」

愛猫家の蔦谷さん

幼い頃から猫がいる環境で育ち、もちろん自身も愛猫家である蔦谷さん。フリーランスのライターとしてお仕事をしつつ、2001年頃から「猫のおきて」というメールマガジンを発行されていましたが、その中で「全ての猫にあてはまること」というネタのうちの一つに「あまりにもたくさんの毛が抜ける」ということがありました。猫と一緒に暮らしている方なら誰もが頷くことの出来る、いわゆる猫の「あるある」です。そこで「ブラッシングで大量に集まった猫の毛を使って、羊毛フェルトのように作品づくりが出来ないかな?」と思い、初めて挑戦してみたのが2005年のこと。それをメルマガに掲載したところ、「ぜひ写真付きで作り方を教えてほしい」というような大反響があったのだそうです。

「いったんその反響が収束した後も何度か問い合わせが続き、やがて猫毛フェルトの本を出版することになったんです」と蔦谷さん。こうして2009年に生まれたのが1冊目の「猫毛フェルトの本 うちの猫と作る簡単ハンドクラフト」(飛鳥新書)という手芸本でした。こちらでは、愛猫の毛と身近にある簡単な素材で作ることが出来る指人形やブックカバー、ポーチなどが、製作プロセスの写真付きで紹介されています。

猫毛フェルトの本 うちの猫と作る簡単ハンドクラフト

その出版記念ということで、東京都内の高円寺で初めて開催されたのが第1回の猫毛祭りです。当時は作品の展示とワークショップが中心だったとのことですが、書籍の反響もあって、さらに続編となる本を出版することに。翌年2010年の2月に、同じく飛鳥新書から「もっと猫毛フェルトの本 うちの猫と楽しむ簡単ハンドクラフト」を出版。「今度は作り方や作品例のバリエーションを増やしただけでなく、猫毛フェルトの指人形劇や猫豆本といった新たな要素も加えました」。その翌月3月には、2回目となる猫毛祭りが開催されています。

第3回となる2011年からは、京都を皮切りに全国各地での巡回を開始。ショップやギャラリー、猫関連イベントにおける出展などを通じてその輪を広げ、これまでに延べ数十回以上の展示が行われました。初期の猫毛祭りでの作品展は「チーム猫毛」という猫毛フェルトの愛好者グループのメンバーの皆さんと蔦谷さんの作品の展示でしたが、ここ数年は蔦谷さんの作品のみが展示されいます。「でもやっぱり、多くの皆さんに参加して頂いたほうが広がりがあるので、次回はまた何らかの形で参加して頂く方法を考えています」と蔦谷さん。

猫とブラッシング

猫毛で作品を作るための第1のステップが、猫をブラッシングすること。そのブラッシングのメリットについて蔦谷さんに聞いてみたところ、「ブラッシングすることで、自然に抜けた毛を飲み込んでしまう量を減らせるので、吐く回数が少なくなりますし、猫たちの体に触れるので体温など健康状態のチェックにもつながるんですよ。もちろんスキンシップにもなり、体に触れられるという行為に慣れることで、獣医さんに連れて行った時にも、おとなしくなって治療を受けさせやすくなるんです」という答えが返ってきました。愛猫の毛を用いて出来あがった作品は、いわば「愛猫の分身」でもあるわけで、もちろん彼らとの想い出の品になることは言うまでもありませんね。

猫毛フェルトの作品

「うちの猫の毛でも作ってみたいけど、自分に作れるかしら?」という方に向けて、イベント会場などでは実際に猫毛フェルトの作品づくりにトライするワークショップも随時開催されています。先日の群馬県太田市で開催された猫毛祭りでは、参加者同士で材料となる猫の毛を交換する初の試み「猫毛シェアリング」も実施されたそうで、こちらもユニークで面白いですね。

今月5月16日(土)に神奈川県川崎市で開催されるワークショップにはねこ経済新聞の編集部もお邪魔させてもらい、作品づくりの工程やその様子を次回以降のコラムでも簡単にご紹介したいと思います。また参加申し込みも受付中とのことですので、興味のある方は以下のリンク先をチェックしてみてください。

月例川崎猫毛WS、5月16日は猫毛フェルトonフェルトのバッジ


ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


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