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偶然の出会いから「ネコグラファー」になった前田悟志さん【4】

ねこ経済新聞出張版

これまで3回にわたり、前田悟志さんがネコグラファーになったきっかけや、どんな取り組みをされているかについてご紹介してきました。希望する愛猫家のお宅に足を運んでの訪問撮影や「ネコグラファー養成講座」なども実施している前田さんですが、今回はいぬねこマガジンのテーマでもある「想い出」を軸にお話を聞いてみたいと思います。

たくさんの猫

キジトラのメス猫、onちゃんとの出会いについては1回目の記事でも書かせて頂きました。その後に受け入れた2頭、小梅ちゃんとふくちゃんについても教えて頂けますか。

「onちゃんをうちに迎えたのが2009年ですが、小梅ちゃんとはその翌年に出会いました。ペットショップで保護され里親募集されていた子で、当時で推定3カ月くらいの三毛猫です。その頃は仕事で家を空けることも増えてきたので、onちゃん1頭ではさびしいかなと思い、引き取ることにしました。ふくちゃんはさらにその翌年、東日本大震災が起きて福島から保護された子たちの里親会をペットショップでやっていた時に見つけた子です。onちゃんと同じメスのキジトラで、当時でやっぱり2~3カ月くらい。出会った時に元気が全然なくて、今にも死にそうな顔をしていたんですよ。そんな表情に心を痛め、困っている猫を助けたい、それに被災地のためにも自分に出来ることがあればと思い、彼女も受け入れることにしました」

小梅ちゃんとふくちゃんはそれぞれどんな性格ですか?また、迎え入れたその後の様子などは。

「小梅ちゃんはとっても甘えんぼです。onちゃんともすぐに打ち解けて本当の姉妹のように仲良くなりました。一方ふくちゃんは、うちに来た後もしばらくは心を閉ざしていて。震災後の当時、余震にもすごく怯えていたのをよく覚えています。でも今ではすっかり打ち解けて、うちで一番の暴れん坊になりました。僕もよく飛び蹴りを食らっています(笑)」

あはは。でも元気になってよかったですね。では訪問撮影などで愛猫家のお宅を訪れた際に、苦労したという想い出や印象に残っているエピソードはありますか?

上目遣いの猫

「実は自分の名刺にも写真を使わせて頂いているのですが、訪問撮影で出会ったこの子はとっても人懐っこい性格だったんですよ。会った瞬間に膝に乗ってきてくれたり、ペロペロと舐めてきたり。嬉しいけどあまりに近寄り過ぎてなかなか写真が撮れなかったので、飽きるまで遊んであげてから撮影しました」

猫好きとしてはこれ以上ない喜びですが、ネコグラファーもなかなか大変ですね。

「はい。逆に猫ちゃんが警戒して隠れてしまい、どうしても出てこなくて写真が撮れない時もあります。そういった時は、飼い主さんと1時間ほど猫トークだけして帰ってくることも。でもそれも十分に楽しいので、猫友達をつくるような感覚で気軽にご依頼いただければ幸いです」

4コマ漫画

そういえば、ホームページでは前田さんや愛猫たちのエピソードがテーマのユニークな漫画も連載されていますね。

「これは僕がネタを考え、ツイッターを通じて知り合った漫画家の方に依頼して書いてもらっています。今年からスタートして毎週火曜更新なのですが、その日は特にアクセスが多くて、たくさんの方に楽しく読んでもらえているみたいで嬉しいです」

改めて前田さんから見て、猫の魅力とはどんな所だと思いますか?

「猫ってこの世の中で一番ポジティブな生き物なのではと思いますね。食べたい時に食べて寝たい時に寝て、遊びたい時に遊んで。それを人間は『気まぐれ』って呼んじゃうんですけど、それは人間の価値観であって、猫たちは自分らしく生きることに精いっぱいなんじゃないかな、と。ふくちゃんを見ていても思うのですが、猫たちは与えられた環境の中で自分が一番幸せになる方法を知ってるのかもしれませんね。逆に人間はどうしても猫のような生き方は出来ないじゃないですか。そんなポジティブさに憧れる部分もあり、それが猫の魅力だとも思います」

猫写真の撮影以外にも、Tシャツや時計など、オリジナルグッズを作って販売、その収益を恵まれない猫のための活動に寄付するという取り組みも行っているとお聞きしました。最後に、今後目指す方向性などについても教えてください。

「自分たちネコグラファーの取り組みによって、ちょっとでも恵まれない猫が減ることにつながったり、あるいは猫が好きになる人が増えていけば、世の中もきっと変わるんじゃないかと思います。猫に興味がない人にも『あ、猫ってかわいいなー』と思ってもらえるような写真を撮ることが、僕の使命でもあるかなと」

ありがとうございました。前田さんの言う通り、ネコグラファーのような存在が社会に定着するとともに、より多くの猫たちが人と一緒に幸せに暮らせる世の中になっていくといいですね。今後ますますのご活躍をお祈りしています。


ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


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