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偶然の出会いから「ネコグラファー」になった前田悟志さん【1】

ねこ経済新聞出張版

ネコグラファーというお仕事

ネコグラファー前田悟志さん

猫の写真を撮るフォトグラファーだから「ネコグラファー」。今回は、そんな肩書で活躍されている前田悟志さんにお話を伺いました。前田さんはフリーで猫写真の撮影やワークショップ講師などのお仕事をされていて、雑誌等にも写真を掲載されていますので、ご存じの方も多いかもしれませんね。

言うまでもなく、写真は愛猫や愛犬の想い出を残すために有用なツールの一つです。出会いや成長の記録だったり、日々の何気ない表情や仕草だったり。それらをいつでも振り返ることが出来る形で残しておくことで、彼らがかけがえのない存在であることを改めて実感し、よりいっそうの愛しさを感じるのではないでしょうか。

ありがたいことに、今ではデジタルカメラやカメラ機能の付いた携帯電話、スマートフォンがすっかり普及し、誰でも気軽に写真を撮ることが出来る時代になっています。だからこそ、家族である愛猫のより魅力的な写真を残しておきたい。あるいは自分でも素敵な写真を撮れるようになりたい。そう思うのはとても自然なことです。

そんな願いをかなえてくれるのが、前田さんたちの「ネコグラファー」というお仕事です。具体的には、都心近郊で撮影を希望する愛猫家のお宅に足を運んで写真を撮影したり、さらには自宅においてマンツーマンで愛猫のかわいい写真の撮り方を指導してくれるというワークショップも実施されています。最近では猫カフェで開催する猫写真ワークショップなども増えていますが、プロが自宅まで来て教えてくれるとは、大変贅沢で嬉しい講座ですね。

ちなみに猫の写真家というと、街中で出会った猫たちの写真を撮る方も多いというイメージですが、前田さんはいわゆる「イエネコ専門」。猫カフェやブリーダーさんからの依頼で写真を撮るお仕事もされていますが、外で野良猫の写真を撮ることはしないと言います。「もともと人と違うことがやりたいという性格なんですけど、そのせいでもあるかもしれませんね」

onちゃんとの想い出

ネコグラファー前田悟志さん

そんな前田さん。きっと昔からさぞかし猫が好きだったのではと思いきや、意外にも猫との本格的な関わりが始まったのはここ最近なのだそう。

「当時の僕は会社勤めをしていたのですが、実はうつ病になってしまったんですね。何もすることができず、外にも出られない状態で、自分は誰にも必要とされていないと思って無気力になってしまっていました」

そんな前田さんが6年前、ペットショップの里親募集で偶然出会ったのがonちゃんという猫です。onちゃんはキジトラのメス猫で、その時は生まれて半年くらい。引き取り手が見つからず居場所のない彼女を見て、前田さんが「僕と一緒だね」と声を掛けたところ、ケージ越しに前田さんの目の前にやってきて、膝にそっと手を置いたのだそうです。

「まるで『一緒に生きていこうよ』と言われた気がして、それで彼女を引き取ることに決めました」

こうしてonちゃんと一緒に暮らし始めた前田さん。

「当時の彼女はあまり猫らしくない猫でしたね。猫じゃらしで遊ぶでもなく、わがままを言うでもなく。ただ、ずっとそばにいてくれる存在でした。今思えば、うつ病である僕のことを看病していてくれてたんだなって思います」

その後も前田さんの闘病生活は続いていましたが、ふと彼女の写真を撮ってブログやツイッターにアップしたところ、たくさんの人から「かわいい」とコメントをもらうように。それどころか、やがてアメリカの放送局から「写真を買い取りたい」というメールが届いたり、猫雑誌からも声掛けをもらったり。それで前田さんは「ああ、自分は生きていてもいいのかもしれない」と思えるようになったと言います。

ねこ写真

その後、前田さんは小梅ちゃんやふくちゃんという猫も新たに受け入れ、現在も一緒に暮らしています。

「僕が前向きになれたのは全て彼女たちのおかげ。だから、これからはそのきっかけをくれた猫の写真を仕事にして食べていこう。そして恵まれない不幸な猫が1匹でも減るように何かをしたいと思い、独学で写真を学んでフリーとして独立しました」


ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


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