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猫にまつわる初詣スポット【2】東京世田谷・豪徳寺

ねこ経済新聞出張版

今月1月は新年らしいトピックをということで、猫が好きな方におすすめの初詣スポットを取材レポート形式でご紹介しています。前回の今戸神社に続き、今回は東京都世田谷区にある豪徳寺へ足を運んできました。こちらもやはり招き猫発祥の言い伝えが残っているスポットとして有名ですね。

豪徳寺

豪徳寺の前身である弘徳院は元々小さなお寺で、室町時代の15世紀に建立されたものの、檀家もほとんどおらずに困窮していたと言われています。江戸時代のある時、そんなお寺の前をたまたま通りかかったのが、彦根藩主であった大名の井伊直孝。彼は鷹狩りの帰りに門前で一匹の猫が手招きをしているのを見かけて、お寺に立ち寄ることにしました。この猫は住職さんがかわいがっていた子だったのですが、本堂へ迎え入れお茶を出してくれた住職さんと話をしていたところ、天気が急変して辺りは土砂降りに。「猫が招いてくれたおかげで雷雨を避けることができ、ありがたい法話も聞くことができた」と直孝は大変感謝し、それ以降の寺の繁栄につながったというのです。

実際に猫が手招きしていたのか、それとも毛繕いや顔を洗っている仕草が偶然そう見えたのかは分かりませんが、井伊直孝は日本で最初に招き猫に招かれた人間、とも言われています。結果的に、貧しいながらも面倒を見てくれていた住職さんへの猫なりの恩返しという形になったのでした。

招き猫がたくさん

豪徳寺にはそんな井伊直孝の墓所が残されているほか、招福殿というお堂の脇に「猫塚」と呼ばれる招き猫の奉納所も設けられています。大小さまざまな大きさの招き猫たちが一斉に並べられている姿は、まさに圧巻の一言。受付では「招福猫児(まねぎねこ)」という名称でこれらの置き物が授与されていて、願いが成就して役目を終えた招福猫児がこうしてここに納められている、というわけですね。1月のこの時期は、初詣に訪れて奉納される方が特に多いため、よりたくさんの招き猫と出会うことができるのだそう。

招き猫のお札

そのほか、境内にある三重塔の装飾にも招き猫があしらわれているのを見ることができます(両脇にはネズミの姿も!)。また、びっしりと奉納されている絵馬にも、その年の干支と一緒に描かれた招き猫の姿が。「うちの愛猫の病気が治りますように」「ずっと元気で一緒に暮らせますように」というような、猫にまつわる願い事も数多く記されていました。

東肥軒

お参りのあとは、せっかくなので駅の近くの商店街にも寄り道することに。小田急線の豪徳寺駅を挟んで北側にある和菓子のお店「東肥軒」さんには、招き猫がモチーフとなったさまざまな種類のお菓子が販売されています。もなかやサブレ、お饅頭、チョコレートなど、実にバリエーション豊富なのでついいろいろ買いたくなってしまいそう。ほかにも各店の軒先やガラスケースの中、あるいは暖簾に描かれているものや駅の改札を出た場所など、町の至る所で招き猫の姿を見ることができますよ。

招福もなか

さらに、電車に乗って一つお隣の経堂駅からすぐのお店「亀屋」さんでは、招き猫をかたどった「招福もなか」というひと口サイズの和菓子も販売されており、世田谷区のおみやげとしても有名になりました。3色のもなかの中身はそれぞれこしあん、白あん、つぶあんが詰まっています。

最後に余談ですが、人気かつ有名となった滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」も、実はこの豪徳寺の招き猫がモデルです。こうして猫がきっかけで豪徳寺や彦根市が有名となり、町おこしにも貢献している姿は、まさに現代版の招き猫と言えるかもしれませんね。

豪徳寺のアクセスは、小田急小田原線の豪徳寺駅から徒歩10分ほどです。


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