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温泉地や温泉宿で暮らす犬猫を紹介「ねこ温泉 いぬ温泉」【1】

ねこ経済新聞出張版

日本各地に点在し、ゆっくりと浸かることで私たちの体や心をゆったりと癒してくれる温泉。旅先での楽しみの一つという方も多いのではないかと思います。「ねこ温泉 いぬ温泉」は、そんな温泉地や温泉宿で暮らしている猫たち、犬たちをウェブ上で紹介するというユニークなプロジェクトです。一体どんなきっかけでスタートしたのでしょうか。スタッフのお一人である西村りえさんにお話を伺うことにしました。

いぬ温泉 ねこ温泉

イラスト/斎藤ひろこ(ヒロヒロスタジオ)

西村:「ねこ温泉 いぬ温泉」の取り組みは、facebookページを立ち上げたのが2年ほど前、ホームページはその1年前に立ち上げたので、始めてから大体3年くらい経ったことになります。私は温泉を中心とした編集ライターの仕事をしているのですが、コアメンバー5人くらいが中心となり、共栄大学発のベンチャー企業である有限会社かいしゃごっこの皆様や各方面のさまざまな方にも協力頂いて運営しています。

活動のきっかけはどういったことだったのですか。

西村:2011年の東日本大震災での福島原発事故における避難で、被災地に取り残されて離れ離れになってしまった犬や猫たちと飼い主さんをつなぐためのポスター作りがそもそものきっかけでした。保護されたペットたちの写真をポスターにし、多くの被災者が避難していた温泉宿や温泉施設、役所などにそのポスターを掲示して回っていたのですが、そこから発展して今のような取り組みになっていった、という経緯があります。

ねこ温泉

今までに取り上げてきた猫たち犬たちの数はどれくらいでしょうか。

西村:正確な数は分かりませんが、大体千匹くらいにはなると思います。ホームページやfacebookページで猫たち犬たちの写真と名前や場所を掲載しているほか、どんな暮らしをしていてどんな性格なのか、そういったストーリーについても文章で紹介させて頂くこともあります。特にfacebookページはほぼ毎日更新を続けています。

千匹!すごい数ですね。ところで個人的に気になったのが、プロジェクト名が「ねこ温泉 いぬ温泉」ということで、猫が先に記載されていることなのですが。

西村:私が特に猫が好きということもあるのですが、私は日本温泉地域学会の理事もしていまして、温泉と地域ということについて考えた時、犬は個人所有であることが多いのに対し、猫は地域で面倒をみてもらい、地域で幸せに暮らせる生き物じゃないかということで、ちょっと温泉地とリンクするものがあるんですね。地域猫はいても地域犬ってあまりいないじゃないですか。温泉地のお湯って地域の共有財産というような考え方があって、そういった意味で猫も地域で大事にしていくというような気風を発信していければ、という願いも込めています。それと温泉の周辺は温かいから猫が暮らしやすいんですね。寒い雪国でもお湯が通るパイプの周りだけ雪が解けていたりとか。

なるほど。では温泉地における猫と犬とではどちらが多いように感じますか。

西村:やっぱり猫でしょうか。犬は個人所有であることが多いので、飼い主さんにまずはお願いをして写真を撮らせていただくのですが、猫はあちこちにどこにでもいますので、まずは写真を撮ったあとで飼い主さんやお世話をしてくださっている方にお話を聞いたり、許可をいただくことが多いです。ですが基本的にサイトやfacebookページで紹介する猫は名前のついている子に限るようにしたいと思っています。幸せに暮らしている子たちを取り上げたい、という思いがありますので。

いぬ温泉

掲載する写真は具体的にはどのように集めているのでしょうか。

西村:温泉地に暮らす猫や犬の写真を募集していることをホームページやfacebookで呼び掛けていますので、プロジェクトを応援してくださっている方が旅先で撮った写真を送ってくれることもありますし、私や別のスタッフが取材に足を運んで写真を撮らせて頂くこともあります。掲載すると皆さんとても喜んで下さいますよ。

プロジェクトの運営スタンス、あるいは紹介時に特に意識していることがあれば教えて下さい。

西村:あくまで家族としてかわいがってくださっている宿やお店の猫たち犬たちを紹介したい、というところでしょうか。紹介することでさらに地域の方や観光客にも愛してもらって、彼らがより幸せに暮らすことだったり、あるいは温泉地の地域活性化にもつながればと思っています。

温泉の風景

そんな「ねこ温泉 いぬ温泉」の取り組み、最近ではウェブ上だけではなく温泉地でリアルの写真展を行うという企画も展開されています。温泉に浸かって疲れを癒したあとに、猫や犬の写真を見て心もほっこりできそうな、素敵な試みですよね。次回はこうした写真展の実施などについて、さらに詳しくお話をお聞きしてみたいと思います。

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2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。

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