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猫は心に灯をともす「元祖猫商 丸山商店」丸山晶代さん【5】

ねこ経済新聞出張版

丸山商店の店長として猫グッズの販売のお仕事をされている以外にも、さまざまなことに取り組んでいる丸山さん。そのうちのひとつに、飼い主さんのペットロスの悲しみを癒し、より多くの猫たちの命を救うことにもつながる「虹の橋プロジェクト」があります。シリーズ最終回の今回は、こちらのことなどについてお聞きしてみました。

虹の橋

丸山:前回でもお話した通り、私は2013年からの2年間で4頭の愛猫を看取ってきました。2013年4月にグレーのシマ猫の男の子のギンが亡くなったのをはじめ、12月にはロシアンブルーの女の子のココちゃんも、そして2015年には黒猫の男の子のおはぎと、私が初めて子猫の頃からお世話をすることになったキジトラの女の子のモモちゃんが亡くなりました。

家族である愛猫を亡くすという出来事は何度経験しても辛くて苦しく、決して慣れるということはありません。しばらくは食事も喉を通らず、喪失感で心にぽっかりと穴が空いてしまった状態に陥ります。そんな私の心に、魂にとても大きく響いたのが、アコースティックユニットの299(肉球)さんが作られた「虹の橋」という曲でした。

虹の橋は、猫のみならず動物と暮らしている方の間ではよく知られているお話ですね。

丸山:人間に愛されていた動物たちは、亡くなるとみんな虹の橋の向こうへと渡ります。そこには温かな太陽の光がふりそそぐ広々とした野原があって、食べ物や水もたくさんあって、みんなそこで元気に走り回って遊んで、幸せに過ごすのです。

そんなお話を元に曲と歌を作ったのがアコースティックユニットの299さんで、私はライブで初めてこの曲を耳にして、本当に心が大きく救われました。愛猫を亡くして同じように苦しんでいる多くの方にもぜひ聴いてもらいたいと思い、299さんや絵本作家の水玉猫さん、そしてディレクション・編集・デザイン担当のHackaiさんと協力してCDブックを作ることにしました。

地上→虹の橋

CDブックに添えられたお話はどんなストーリーになっているのですか。

丸山:16ページほどの短い物語なのですが、人間のお母さんと一緒に暮らしていたとある猫に虹の橋行きのきっぷが届くところから始まります。虹の橋へと向かう船着き場への長い旅の途中で、その猫は小さな子猫に出会い、おもちゃや自分のこれまでの幸せな思い出をその子猫に託すことに。それから猫は金色の船に乗って虹の橋へ運ばれていきます。船の中で、そして虹の橋に着いてから、猫は歌を歌います。一方、おもちゃや思い出を託された子猫はある日お母さんと出会って…。そんな内容の物語です。

CDブックを作るにあたり、クラウドファンディングで協力者を募ったそうですね。

丸山:昨年2015年にプロジェクトを立ち上げて、残念ながら目標金額には達しなかったのですが、成否に関わらずCDブックは制作することに決めていました。支援して下さった方へのリターンとしてお渡ししたのはもちろん、現在も丸山商店やイベント出展で販売したりしています。

売り上げの一部が動物愛護ボランティア団体や殺処分ゼロを目指して活動している団体への寄付となるのも特徴のひとつでは。

丸山:私自身もそうなのですが、愛猫を失ってどんなに悲しい思いをしても、「もう猫と暮らさない」とは決して思いません。猫との暮らしは愛と優しさと温かさに満ちていて、彼らは本当に私たちの心に灯をともしてくれる存在です。それに猫を失ったさみしさは猫でしか埋められない。お別れは辛いけど、ゆっくりと悲しみを癒しつつ思い出に変えていき、やがて縁があった時に、ぜひ新しい子を家族にお迎えしてもらえればと思うんです。それがより多くの猫の命を救うことにもつながります。

虹の橋プロジェクトの根底にあるのは、ペットロスで苦しんでいる方への小さな灯火になればという思いと、今生きている、あるいはこれから生まれてくる全ての猫たちが安心して幸せに暮らしてほしいという思いです。

招き猫せんべい 福ねこせっけん

今後、新たに取り組みたいこと、あるいはより力を入れていきたいことはありますか。

丸山:今は猫グッズが溢れ返っている時代だからこそ、オリジナルで皆さんに共感してもらえるような、募金付きの商品を増やしていきたいと思っています。それと、肉球フィニャンシェのように美味しいものやかわいいものは人を幸せにします。人が幸せになることで、猫の幸せにもつながるのではと思うんです。

私が直接知らない猫に出来ることはどうしても限られているので、猫好きな方を幸せにすることで猫の幸せにも貢献出来ればと思いますし、地震などの災害や殺処分の現場から猫を助けようと頑張って下さっている団体に少しでも力になれるように、寄付へとつながる取り組みが出来ればと思います。

それと、昨今は猫ブームと言われてはやし立てられている感がありますが、命を預かることについて決して軽く考えないでほしい。例えば猫のごはんのことや習性のこと、ワクチンのこと、他にも知ってもらいたいことはたくさんあるのに、そういったことを知らずに飼い始めてしまう方がいっぱいいるんです。それで病気になったから、歳をとったから、引っ越すからなどという理由で手放そうとする。そんなことはあってはならないと思います。

より多くの方に正しい猫の知識を持ってもらい、意識を高めてもらいたい。そういった面で、丸山商店で商品を買って下さったり、ブログなどを読んで下さったり方へ向けての情報発信が出来ればと思います。

猫

「全ては猫のために」との思いで、猫グッズの販売やさまざまな取り組みを実施されている丸山さん。先日は「としま ねこマーケットvol.2」にも丸山商店として出展されたほか、来月7月には23日と24日の2日間、東京都立産業貿易センター台東館で開催される猫マーケットイベント「にゃんだらけVol.2」にも出展されるそうです。今回はいろいろなお話をありがとうございました。

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