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猫は心に灯をともす「元祖猫商 丸山商店」丸山晶代さん【2】

ねこ経済新聞出張版

前回は、かわいらしい猫の肉球の形をしたお菓子「肉球フィニャンシェ」をピックアップ。オリジナル商品としてこちらを取り扱っている猫雑貨・猫グッズ専門通販店「元祖猫商 丸山商店」の店長、丸山晶代さんにお話を伺いました。特徴やこだわり、そして売り上げの一部が猫たちのための寄付になるなど、丸山さんの思いが込められた商品であることがよく伝わってきます。

他にもさまざまな猫モチーフアイテムを取り扱っている丸山商店。これまでに雑誌などでも何度か紹介されていますが、丸山さんはどんな経緯でこうした猫グッズのネットショップを開くことにしたのでしょうか。

丸山晶代さん

丸山:東京の谷中に「ねんねこ家」というお店があるのですが、こちらを手伝うようになったのがそもそものきっかけでした。ねんねこ家はオーナーさんが住んでいる古民家の一部を開放して営業されていて、猫グッズの販売のほかにレストランカフェとして猫モチーフのメニューも提供しています。また、オーナーさんと暮らす猫たちも店員として活躍していて、お店に行くと会うことも出来ます。

当時は猫グッズのお店は今ほど多くなかったのですが、私は猫と暮らし始めてから雑誌か何かでねんねこ家さんが紹介されているのを見て来店し、それ以来すっかりファンになってしまいました。それから何度か足を運んでいるうちにオーナーさんとも親しくなり、「お店が忙しくなってきたので手伝ってもらえないか」とお声掛けを頂いたので、自分のお仕事が休みの時にお店番をしたり、ホームページや通信販売の部門を私が担当したりするようになりました。

初めからご自身のお店を立ち上げられたのではなく、まずは別のお店のお手伝いをされていた、と。

丸山:その後、ねんねこ家の通販部門を私のお店として独立させて頂くことになり、オーナーさんが「丸山商店」という名前をつけて下さいました。初めはねんねこ家のホームページ上で運営していましたが、そこから独立して今の形で運営するようになったのが2004年頃だったと思います。

独立する前はねんねこ家さんのオリジナルグッズのみを扱っていたのですが、それだけではなかなか商売にならないので他からも仕入れるようになりました。今は猫のグッズって本当にたくさんありますが、その頃はそれほど多くなかったので、雑貨や洋服などの問屋さんへ行っては猫モチーフのものを探してかき集める、という感じでしたね。

元祖猫商 丸山商店

なるほど、商品を集めるのも大変だったのですね。

丸山:今は問屋さんの商品もネット上で買えるようになりましたし、逆に先方や作家さんから「こんな猫アイテムがあるので売ってもらえないか」と売り込みがあったりして、取り扱い商品も徐々に増えていきました。丸山商店オリジナルのアイテムも、当初は私がデザインしたTシャツやちょっとした小物などを作って販売していました。

その頃はまだネットショップのみの運営で、いつかはねんねこ家さんみたいにリアルなお店も持ちたいとは思っていたのですが、ある時たまたま不動産サイトを見ていたら私好みの古い物件を見つけて、実際に見に行って一目ぼれしてしまいまして。東京都北区の王子にある、通りから1本入った路地裏にある建物で、周辺には猫がうろうろしているような場所だったんですね。前々からお店をやるなら地元がいいと思っていたので、ここしかないと思ってこの場所に実店舗をオープンしました。それが2008年の1月のことです。

元祖猫商 丸山商店 オリジナル

当初は土日だけお店を開けていたそうですね。

丸山:その時はまだ別のお仕事もしていましたので、仕事が休みの土日だけ実店舗を営業して、同時にネットショップも運営するというスタイルでした。それでときどき平日の仕事のお休みを頂いた時には猫グッズの仕入れに出掛ける、といった具合です。

体を休める暇もないような、超多忙な生活を送られていたのですね。

丸山:ただ、さすがにそんな日々を送っていると体も当然しんどくなってきます。かといって、正直マイナーな場所にオープンした小さなお店とネットショップだけで本当にやっていけるのかどうか。その頃は既に4匹の猫と一緒に暮らしていたので、彼らを守らねばならないし、自分の生活費も稼がなければなりません。いろいろと悩みましたが、せっかく念願のお店を持つことが出来たので、ひとまず2年間という期限を設けて本気でやってみようと思い、お店とネットショップの仕事に専念することにしました。

思い切って決断してみて、いかがでしたか。

丸山:小さなお店ではありましたが、やはり実店舗があったのは大きかったですね。ネットショップだけではどうしても不安に思うお客様もいますが、リアルなお店があることで安心にもつながりましたし、実際に足を運んで商品を手に取って見てもらうことが出来る。地方在住の方でも、たまたま東京で仕事があった時に足を伸ばして来店して下さるということもありました。

あとは取材の依頼もとても多かったです。当時は猫に特化したお店がそれほど多くなかったこともあって、雑誌や新聞、地元のケーブルテレビに何度か取り上げて頂き、そのおかげでお客様が増えるという反響にもつながりました。設定期限の2年が経った頃には何とかやっていけそうかなという目途もついたので、賃貸契約を更新してお店を続けていくことにしました。

猫せっけんとお菓子

しかしお店も軌道に乗り始めた矢先、丸山さんにとって大きな転機となる出来事がありました。それが2011年3月に起きた東日本大震災です。震災によって変わったことや、丸山さんが意識するようになったこととは。引き続き次回でお話を伺ってみたいと思います。

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