いぬねこトークのアイコン いぬねこトーク「ねこ育て日誌~町蔵と私~」 

その9. 子猫の町蔵、乳幼「猫」健診を受ける

ねこ育て日誌
こんにちは、町蔵です

みなさま、おげんきですか?
あっ、ぼくはね、この「こらむ」の「しゅじんこう」の町蔵です。

こんかいのおはなしは、ぼくが「じゅういさん」にしらべてもらうおはなし。  「じゅういさん」に行くことが、あんまりすきじゃないねこ、おおいんだよね? でも、「けんこう」のために、ときどきは行かなきゃならないこともあるから、「じょうずなおつきあい」をしなきゃいけないとおもう。って、ツタヤが言ってた。

じゅういさんでのぼくのようす、よんでね!

子猫をバスケットに入れて、動物病院へ

子猫の町蔵を保護して5日目、初の週末です。
私は、保護してすぐ町蔵を連れていったM動物病院へ、その後の経過を見せにいくことにしました。すっかり元気になって、食欲もあり動きも活発なので、ちゃんと母猫がいる健康な子猫ならそう神経質にならなくてもいいのでしょうが、町蔵は、感染症でぐじゅぐじゅでしたし、子猫の状態に対して、母猫の本能のような精密なセンサーは、残念ながら私には組み込まれていないので、専門家に見てもらうと安心なのです。

人間の場合には乳幼児健診の制度があって、赤ちゃんたちの健康を守っていますから、子猫の場合は乳幼「猫」健診というようなものでしょうか。

M動物病院は、うちから3番目に近い獣医さんです。当家にはかつて、「ち」という名の黒猫がいて、「ち」は一番近い獣医さんにかかっていたのですが、最初の日に町蔵をケアしてもらったとき、私は一発で獣医のM田先生を信頼し、町蔵の今後はM田先生にお願いしようと決めたのでした。

黒猫「ち」

これがかつて当家にいた黒猫「ち」。一番近い獣医さんのケアももちろん問題なかったので、健康で毛並みはつやつや。現在は実家で母たちにかしずかれ、ますます黒光りしながら暮らしています。ときどきしか顔を見せない私のことは、覚えているようですが、ちょっと態度が冷たいです。
淋しい……。

大きなキャリーは重いので、町蔵は小さなショルダー・バスケットに入れてM動物病院に連れて行くことにしました。しかしこのバスケットに入れるのが、実は結構大変です。

おとなの猫の場合、
「キャリーに入れられる → 獣医」
と理解しているので、それに続く、
「恐怖 → 抵抗」
という反応があって大変だったりするのですが、町蔵の場合、まだ幼くて、
「バスケット → ???」というくらいの認識なので、「抵抗」には至りません。

ではなぜ大変なのかというと、
「???…… → おもちゃだ!」
という流れで、バスケットも町蔵にとってはおもちゃになってしまい、興奮して大騒ぎし、おとなしく入らないからです。

まずはのっかてみて

なになに、これ? という感じでバスケットに乗ってみる町蔵。バケツ型で、ふた付きの肩掛けかごで、町蔵はこの中にすっぽり収まってしまう。

ガブッと噛みつく町蔵

バスケットのふちにがっきと噛みついています。自分より一回りも大きいものを、獲物か敵か、何になぞらえて噛みついているのでしょう? ちなみに青白いものは、念のためバスケットの底に敷いたペットシーツ。

バスケットと取っ組み合いをする子猫町蔵

やるか、えいっ、えいっ! という感じでバスケットと取っ組みあい、猫キックを繰り出します。しかし全然動かないバスケット相手に、町蔵、大興奮ですね。

なんとかバスケットに入ってもらう

いつまでも遊ばせておくときりがないので、適当なところでバスケットに収めてしまおうと思いましたが、町蔵がぴょんぴょんするので、バスケットが安定しません。そこであぐらをかいて座り、行儀が悪いですが足でバスケットをはさみ、町蔵を入れてふたをすることに。

目をらんらんと輝かせ、まだまだ遊びたそうな町蔵ですが、体をつかんでバスケットに入れ、ぱたんとふたをしてしまえば、もう中でばたばたと暴れたりすることはありません。ときどき、「みゃ~」と鳴くくらいです。

右肩上がりの勢いを見せる子猫町蔵

バスケットを肩から下げ、道々「みゃ~」(町蔵)、「はいはい」(私)というやりとりをしながらM動物病院に到着。待合室では、訪れていた飼い主さんたちの視線が小さなバスケットに集まり、「この中にいるんですか?」、「何が入っているの?」、「ちっちゃ~い」と声をかけていただきました。

さて、町蔵の番になって診察室に入り、バスケットから町蔵を出すと、「だいぶしっかりしたね~」とM田先生。こちらからも、食欲はあるとか動きは活発であるとか、保護以来の町蔵の様子を伝えます。

そして体重測定をしたら、順調に増えて380gになっていました。保護直後は280gでしたから、4日で100g、1日に当初の体重の1割くらいずつ増加している計算で、すごい右肩上がりです!

後日計量

これは、後日自宅で体重測定した時の様子。さらに増えて430gくらいになりましたが、料理用の秤で十分、体重測定ができます。

薬の効果もあって、目やに、鼻水は治まってきましたが、まだときどきクシャミをしているし、炎症は残っているので薬を続けるように、という指示。さらに検便を行い、条虫以外の寄生虫はナシと判明。「じゃあ条虫はいるのか?」というとそういうことでもなく、条虫は検便で捕捉するのが困難で、確認できないのでした。条虫がいたとしても駆虫薬で簡単に駆虫できるし、緊急性はないので、とりあえずそれはまた後日、ということになりました。

帰宅後、町蔵をバスケットから出し、ご飯と水をやります。町蔵は、獣医さんに行って体力を使った分を補充するかのように、ばくばく食べます。
そんな町蔵を見ていて、数日間でずいぶんしっかりしたことに、改めて驚きました。

数日で大きくなった町蔵

当初は、食器もあり合わせのものを使っていましたが、その後、町蔵専用の食器を買いました。だいぶ大きいですが、安定しているので食べやすそうです。

保護直後の町蔵

これが保護直後の食事風景。ね、これと比べると、上の写真はずいぶんしっかりしてませんか?

健康を記録する、「ねこ育て日誌」のような「町蔵手帳」

さて、町蔵が食べている間に、私は町蔵の受診の様子を手帳に記録しました。まさに「ねこ育て日誌」と言うべき、「町蔵手帳」です。保護直後の受診のときのことも記録してあり、今回も日付、診察内容、先生からの指示などを記録します。
 その内容はこんなふうです。

●7月29日
・第2回通院。経過を見せに行く。
・体重:380g
・検便:条虫以外全ていない。条虫は未確認。
・投薬:継続。
・食欲:あり。動き:活発。便:ややゆるめ~普通

猫の健康手帳は、猫の健康のために役立つので、飼い主さんたちにはぜひおすすめしたいです。簡単な記録でも、変わったことがあれば気づける手がかりになります。健康状態に問題のない猫だったら、そんなに詳細に書きこむ必要もないので、ワクチンなどで獣医さんにかかったときの診察明細や、猫のために買ったもののレシートを、1匹の猫ごとに1つのファイルにまとめておくだけでも、結構参考になる記録となります。

保護直後の町蔵

これが「町蔵手帳」。当初は表紙の写真はなく、もうちょっと経ってから、この写真を撮って貼り付けました。この写真は後日、別の用途にも使われることになります。

そんなわけで、乳幼猫健診の結果は問題なく、元気になってきた町蔵に私はひと安心しました。しかし実は、それとは別の苦労がすぐ身に降りかかってくるのですが、そのことにまだ気づかず、のんきな気分でいたその日の私だったのです。
(続く)

>>その8  「ねこ育て日誌」記事一覧 その10<<


蔦谷K

蔦谷K
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/

生まれたときから身近に居た「猫」をテーマとして、エッセイ、豆本、ハンドクラフト、写真などを製作・発表。
猫をブラッシングして集めた毛が材料のクラフト「猫毛フェルト」を考案し、作り方を紹介した『猫毛フェルトの本』を2009年に出版。同書は好評を博し、台湾、アメリカでも翻訳出版される。その後「猫毛フェルター」として、各地で作品展『猫毛祭り』やワークショップ、猫毛フェルト指人形劇公演などを延べ50回以上開催。
著書に『猫毛愛』(幻冬舎)『猫毛フェルトの本』『もっと猫毛フェルトの本』(以上飛鳥新社)『猫毛フェルト12カ月』(三才ブックス)など。東京都出身。


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蔦谷K

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