いぬねこトークのアイコン いぬねこトーク「ねこ育て日誌~町蔵と私~」 

番外編2. 町蔵の色違い子猫、チャタロウ登場!

ねこ育て日誌

先日連載終了した「ねこ育て日誌 町蔵と私」。
とある夏の日にやむなく保護し「町蔵」と名付けた子猫を、ぐじゅぐじゅからふわふわにかわいくし、その後貰い手さんを探して、やがて優しいご家庭「Y岡さん家」に送り込むまでのいきさつをお読みいただきました。

ぐじゅぐじゅ

Before「ぐじゅぐじゅ」

ふわふわ

After「ふわふわ」

そんなことを書いたりしているので、「そういう活動をなさってるのですか?」、「いい活動ですね!」と言っていただくことがあるのですが、いやいや滅相もないことで、私は常日頃、猫の保護活動に尽力しているといった立派な感じでは全くありません。

むしろ、猫とはできるだけかかわりあいたくないと思い、猫らに目をつけられないよう、こっそり暮らしています。

だって、既にいる猫、たったの1匹とか2匹とかですが、それらの要求に応えるだけでも、ヨユウのない私は、もういっぱいいっぱいだからです。

「いやいや~そんなこと言わないで、どんどん宜しくお願いしますよ」

「いやいや~そんなこと言わないで、どんどん宜しくお願いしますよ」

そんな私がそれでも子猫を保護してしまう理由は、「だって目の前でみきゃみきゃ言ってるんだからしょうがないし!」に尽きます。私が、こっそりおとなしく過ごしているその窓の外に、わざわざやって来て鳴く子猫が現れるからです。

「わざわざ来ましたが何か」

「わざわざ来ましたが何か」

町蔵がそうだったように、次の子猫もそうでした。

それは町蔵保護の記憶も遠くなってきた、去年の夏のこと。

うちで仕事している私の耳に、窓の外からかすかな鳴き声が聞こえてきました。私は一瞬「ん?」と耳をそばだてましたが、「いや気のせいだ」と思い直し、仕事に集中しようとしました。しかし、しばらくするとまた、先ほどの声が聞こえてきました。

「ミャア、ミャア…!」

そう、あれは子猫の声。どうして、子猫という奴らは、他の鳴き声とは聞き間違えようがない、すぐにわかる声で鳴くのでしょうか。

「あー。母猫いないのかなあ……」
「子猫どこいるんだろ?車大丈夫かしらん」
「カラスだって危ないじゃん」
「おなかすかせてるの?」

子猫の姿を目にしたわけでもないのに、そこにいると思っただけで、目の前の仕事など、全く進まなくなっています。
1時間ほどしても「ミャア、ミャア…!」という声は間欠的に聞こえてきて、「母猫どこ行ったんだよ!」と気になってたまりません。
ここはもう、(1)子猫の鳴き声を無視して仕事を続行するか、(2)いったん子猫保護に走り、安全を確保してから仕事を再開するか、どちらかの選択肢しかない!と思いました。

しかし、どちらを選択しようと、仕事が大幅に遅れることは必至です。
(1)は子猫を意識から遮断するためにエネルギーの大半を使い、仕事への集中力はガタ落ちになりますし、(2)は、子猫保護に走ったが最後、その後の時間は全て子猫に吸い取られるからです。

どっちを選んでも仕事にならないなら、じゃあ、子猫が無事なほうがいいじゃん、という合理的な判断のもと、私は(2)を選択。確保しに向かった先は、町蔵がいたのと同じ、道路を挟んで当家の向いの資材置き場です。

そしてそこからは、「ねこ育て日誌」がまた繰り返されるのです。

その子猫は茶とら模様で、町蔵を保護したときよりは、生まれてから日が経っているようでしたが、それでも、大きな耳やはしばみ色の目は町蔵によく似ていました。

 

どうでしょう?

こちらきじとらタイプの「町蔵」

こちらきじとらタイプの「町蔵」

「チャタロウ」

そしてこちらが茶とらタイプの「チャタロウ」です。
同型で色違いとなっております。

私はこの子猫を「チャタロウ(仮)」と名付けました。
繰り返された「ねこ育て日誌」の日々ですが、いくらか違っていたことがあります。

町蔵のときは先住猫はいませんでしたが、このときは当家界隈の自由猫だったヘディ猫が、当家の専属となり室内飼いとなっていました。

だから、感染予防に気を配らなければなりません。
チャタロウにはノミがついているでしょうし、そうなると条虫がいる可能性は濃厚です。そのほかの病気についても、感染の有無が確認されるまで、2匹を接触させないように、いる部屋を分け、さらにチャタロウには、寝るときなどはキャリーの中に入ってもらうことにしました。

フードと水をセット

こんな感じでキャリー内にペットシーツを敷いて、フードと水をセット。奥には、箱で作った小さな子猫トイレも置きました。

そしてもう一つ違っていたのは、チャタタのほうが、まちちよりさらにやんちゃな暴れ者だったということです。

だから写真もこうですし、

あああ、写真撮るのにどこ行くの!

あああ、写真撮るのにどこ行くの!

ちっともじっとしちゃいないんだから!

ちっともじっとしちゃいないんだから!

子猫トイレにも挑みかかります。ああ……

「フチ」好き

どうしてそういう「フチ」とか、好きかねえ、猫らは。

なんで満足気かねえ、そこで。

なんで満足気かねえ、そこで。

先住猫がいるという条件といい、さらにすばしこい暴れ者であることといい、まちちと比べてチャタタを育てることは、さらにパワーがいることでした。しかし、チャタタはまちちの7割ほどの日数でもらわれていき、私は肩の荷を下ろしました。

貰われた先は、猫好きで猫経験豊富なおじいちゃん、おばあちゃんや、猫と遊んでくれる小学生の子供らがいるという、理想的な状況の友人宅。愛されて、大切にしてもらってます。

名前と連絡先の書かれたぶかぶかの首輪をつけました

貰われて行ってしばらくして脱走しかけ、名前と連絡先の書かれたぶかぶかの首輪をつけました。

ぼっちゃんと一緒に剣道のけいこ

ぼっちゃんと一緒に剣道のけいこもします。

こんなに大きくなりました

そして1年半。こんなに大きくなりました。

こうして、もたらされる課題の難易度が徐々に高くなり、経験値が上がってくるという状況。さらに、課題クリアまでのタイムも短縮されています。

「スポーツで言えば、有能なコーチがついて上達していくのってこういう感じ」と、ふと思いましたが、この場合は、町蔵やチャタロウがちっちゃいコーチとなって、私を上達させているのでしょうか。

そしてそれは、どこへ向かっての上達なのでしょうか。

それはたぶん、私なぞが考えても、思いもつかないところでしょう。

堂に入ったほくそ笑み

「そう、お前ごときが考えても、 思いもつくまい。くっふっふ!」
って生後2か月かそこらで、何なの?その堂に入ったほくそ笑みっぷりって!

でも、楽しそうだからいいか、と私は思うのです。
こういうのも数年に一度なら、という条件付きで。

(おしまい)

>>文豪町蔵の私生活  「ねこ育て日誌」記事一覧


蔦谷K

蔦谷K
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/

生まれたときから身近に居た「猫」をテーマとして、エッセイ、豆本、ハンドクラフト、写真などを製作・発表。
猫をブラッシングして集めた毛が材料のクラフト「猫毛フェルト」を考案し、作り方を紹介した『猫毛フェルトの本』を2009年に出版。同書は好評を博し、台湾、アメリカでも翻訳出版される。その後「猫毛フェルター」として、各地で作品展『猫毛祭り』やワークショップ、猫毛フェルト指人形劇公演などを延べ50回以上開催。
著書に『猫毛愛』(幻冬舎)『猫毛フェルトの本』『もっと猫毛フェルトの本』(以上飛鳥新社)『猫毛フェルト12カ月』(三才ブックス)など。東京都出身。


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・会期:2017年1月22日(日)~2月12日(土)
 ※会期中木曜休
 11:00~19:00(最終日17:00まで)

・キトゥンカンパニー
京都市下京区上諏訪町294-1
(五条烏丸西入る・地下鉄烏丸線五条駅4番出口すぐ)

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