いぬねこトークのアイコン いぬねこトーク「ねこ育て日誌~町蔵と私~」 

番外編1. 文豪まちぞうの私生活

ねこ育て日誌

皆様「ねこ育て日誌 町蔵と私」全22回の連載にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!
お読みいただきました通り(ここからネタバレです)町蔵は「猫セレブなおうち」にもらわれて、当方の手元を離れ、幸せになりました。

そんなわけで「めでたしめでたし」なのですが、「いぬねこマガジン」編集担当様から、「町蔵スピンオフ企画」のお声をかけていただき、皆様にまた2回ほどお付き合いいただくことになりました!

今回は、町蔵との暮らしから作った物語「文豪まちぞうの私生活」をご披露いたします。
子猫保護の暮らしが、どんな物語に形を変えているか、どうぞお楽しみくださいませ。

蔦谷K

文豪まちぞうの私生活

職業は「文豪」である。

私はこねこのまちぞう。
職業は「文豪」である。

背後に写っているのは
作品執筆のための資料。

自らの背を越えるほど、
精力的に収集した。

私の仕事場は、天井近くまで資料が積み上がった状態

そんなわけで
私の仕事場は、
天井近くまで
資料が積み上がった状態。

本で天井を
突っ張っている個所もあり、
地震対策にもなっている。

通常、複数を並行して読破する

集めた資料は無論、
全ておさえる。

通常、複数を並行して読破する。

しおり紐への興味にとらわれることもある

ときにその内容でなく、
しおり紐への興味に
とらわれることもあるが。

椅子までが資料に占拠されている状態だ

今や本棚のみならず、
椅子までが
資料に占拠されている状態だ。

仕事は専ら机の上

よって、
仕事は専ら机の上で行い、
椅子には腰掛けない。
私の身体サイズから言えば、
それで全く不便はない。

執筆はパソコンで

文豪も、今や原稿執筆は
ペンと原稿用紙でなく、
パソコンで行う。

キーボードは全身で打ち、

マウスの扱いはお手のもの

マウスの扱いはお手のもの。

手は無論、口でも操れる。

読み直して推敲は欠かさない

書き上げたら、読み直して
推敲は欠かさない。

じっくり読む

長い原稿は
プリントアウトして
じっくり読む。

が、印刷された紙がなぜか
しばしば詰まることがある。

IT機器の耐用年数の短さは
何とかならないものか。

眼鏡を忘れていた

おっと、
よく見えないと思ったら
眼鏡を忘れていた。

執筆に疲れたら、
コーヒーを一服

執筆に疲れたら、
コーヒーを一服。

猫舌なので、専ら
アイスコーヒーを喫する。

絵画や演劇から
インスパイアされることもある

書物のみならず、
絵画や演劇から
インスパイアされることもある。

若冲も興味深く鑑賞したが、
猫を主要な画題と
していないことが惜しまれる。

肉体も等しく
鍛錬するのが私の流儀

頭脳の鍛練のみならず、
肉体も等しく
鍛錬するのが私の流儀だ。

格闘技が最高の
肉体トレーニングであるのは、
先輩文豪
アーネスト・ヘミングウェイに学んだ。

仕事場には地球儀も必需品

仕事場には地球儀も必需品だ。
世界のニュースの
現場となった地点を確認し、
空間認識を欠かさない。

私の傍らにあるのは、
とある高名な芸術家が
制作した私の像である。

実際の私の色柄とは
かけ離れているのだが、
彼のイメージの中にある私を
表現しているのだそうだ。

ひたすら眠る

執筆も肉体訓練も終わったら、
眠る。ひたすら眠る。

古来、
偉大な業績を残した人々には、
ロングスリーパーが少なくない。
例えば
アインシュタインがそうだ。

また、我々猫も然り。

そんなわけで、
失礼して一眠りさせて頂く。
また目覚めるまで、
皆様、御機嫌よう。

あとがき

いかがでしたでしょうか?
こねこの町蔵の文豪生活は?

保護当初のこねこは片手大、眼も鼻もぐじゅぐじゅで、その世話に時間を奪われ、ただでさえ甲斐性のない私の仕事は益々おろそかに。
そんな、猫にかまけて働きやしない状況を、パンクロッカー町田町蔵こと、芥川賞作家町田康は著書『猫にかまけて』(講談社)の中で一言の下にこう断じました。

「こんなことをしているからいつまで経っても自分はうだつがあがらない」。

この冷厳なテーゼを踏まえ、私はこねこを「町蔵」と命名。
『文豪まちぞうの私生活』は町田康へのリスペクトを込めた作品なのです。

この作品は豆本の形に仕立て、折に触れイベントなどで展示し、ごくたまに販売もしております。
どこかで実物を目になさる機会がありましたら、その小ささもお楽しみくださいませ。

>>その22  「ねこ育て日誌」記事一覧 町蔵の色違い子猫、チャタロウ登場!<<


蔦谷K

蔦谷K
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/

生まれたときから身近に居た「猫」をテーマとして、エッセイ、豆本、ハンドクラフト、写真などを製作・発表。
猫をブラッシングして集めた毛が材料のクラフト「猫毛フェルト」を考案し、作り方を紹介した『猫毛フェルトの本』を2009年に出版。同書は好評を博し、台湾、アメリカでも翻訳出版される。その後「猫毛フェルター」として、各地で作品展『猫毛祭り』やワークショップ、猫毛フェルト指人形劇公演などを延べ50回以上開催。
著書に『猫毛愛』(幻冬舎)『猫毛フェルトの本』『もっと猫毛フェルトの本』(以上飛鳥新社)『猫毛フェルト12カ月』(三才ブックス)など。東京都出身。


肉球 「想い出トーク」バックナンバー

猫毛祭り

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●猫毛祭りin川崎 ~猫毛愛~

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猫毛祭りin川崎

・会期:11月26日(土)~12月3日(土)
 ※27・28日休
 11:00~17:00(最終日16:00まで)

・会場:カフェマイム
川崎市幸区堀川町66-20
川崎市産業振興会館2階
(川崎駅西口から約500m)

・会期中の教室
猫毛ポートレート11月26日
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/Entry/641

猫毛人形初・中級12月3日
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