いぬねこトークのアイコン いぬねこトーク「ねこ育て日誌~町蔵と私~」 

その15. 子猫町蔵に、初めての貰い手さん候補あらわる

ねこ育て日誌
こんにちは、町蔵です

みなさま、こんにちは!ぼく、このおはなしの「しゅじんこう」のまちぞうなの。

みなさま、「へるしーなしょくせいかつ」してる? ぼくはきほん「きゃっとふーど」をたべているんだけど、きせつの「やさい」や「くだもの」も、ときどき、とりいれてるの。 だから、なつは「いちじく」もたべたりするんだよ!

こんかいのおはなしでは、おおきな「てんかい」があるよ。
それって……!
きになる「ないよう」を、どうぞよんでね!

貰い手募集に、レスポンスのメールが!

実は、お盆で帰省していた間、事態の進展がありました。自前のブログとメルマガで町蔵の「貰い手さん募集」をしていたのでしたが、初の問い合わせメールが来たのです! それは町蔵を保護して21日目のことでした。

その嬉しいメールは、このようなものでした。

はじめまして。いつも楽しくメールマガジンを読ませていただいています。私は神奈川県に住む2●歳の女です。

町蔵くんの自己アピールを読んで可愛い!と思い、写真を見てひとめぼれしてしまいました♪(町蔵くんの具合はいかがですか?)
それで父と母に話したところ大きな反対はないのですが、そう簡単に決められないということでまだなんともいえないのですが、うちで町蔵くんを飼えたらいいなと思っています。

こんなに可愛い町蔵くんですから、ほかにも町蔵くんをぜひうちに!とおっしゃるかたもいらっしゃるでしょう。まだ親がGoサインを出していないので、うちで飼えるかわからないのにこんな質問をして申し訳ないのですが、もしお譲り頂くのにおいくらで譲っていただけるのか、とか条件などを教えていただけたらありがたいです。

目はぱっちりと大きい

こんなに可愛い…って、まあ確かに目はぱっちりと大きいですが。
ってオイオイ、大きすぎて、上目づかいになると、下のほうに白目見えてるし。猫の白目見るの、珍しいな~。 と、当然こういうヘン顔写真は、貰い手募集では、秘匿してお見せしないのでした。

おおおおお~! 2●歳の女性に、「父と母」! 絵に描いたような「大人ばかりの3人家族」! こっ、これは、まさに思い描いていた「猫セレブなおうち」じゃないのぉ~! と私は思わず興奮しました。

と同時に、「おいくら」とお尋ね頂いているのには恐縮してしまいました。
保護活動団体の里親募集などでは、もらってくださる方に医療費やワクチン代などの負担を求める場合もあります。それは保護活動を継続する上で順当・妥当なことであり、このお問い合わせの主の方も、そういった事情をご存知の、もののわかった方である、というのも安心のポイントです。

が、当方の今回の子猫保護は「活動」といった立派なものではなく、目の前にいたのでやむにやまれず保護しただけで、あくまで、子猫は「先様に貰っていただく」ものと考えていたので、そんなことは思いもしなかったのでした。

恐縮しつつも、私はメールの先を読み進めました。

ちなみに我が家では私が小中学生のころは三毛猫(名はミケ)のオスと一緒に暮らしていましたが、ミケが病気で亡くなってからは、ミケへの思い入れがあまりに強かったのでそれ以来我が家に猫はいなかったのですが、このたび写真を見せたら家族みんな特別な感情がわいてきているのを感じました。あの愛くるしい顔・表情と模様がとっても可愛いし、なんだかうちの家族とも相性が合いそうな気がしています(笑)

握手の練習しよう

「相性が合いそう」っておっしゃってくださっています。仲良くなるために、握手の練習しよう、というわけでもないのですが。

両手握手

と言っていたら、あらら、今度は両手握手? まあ、人懐こさは保証できる町蔵です。

お忙しいところ大変申し訳ないのですが、なんでもいいので町蔵くんのことを教えていただけるととっても嬉しいです!!急いではいないので蔦谷さんのお時間のあるときで結構です(^-^)

どうぞよろしくお願いいたします。

Y岡

おおおおお~! 以前に猫が居たお宅、しかもその猫のことをとっても愛していたご様子。これは素晴らしい環境! しかも三毛猫のオスというのは、遺伝的に非常に珍しく、古来、船乗りたちに魔除けとして珍重された存在です。そんな猫さんがいたおうちとは、なんと縁起の良い! 町蔵にとって、これは瑞兆に違いありません。

私は早速、そのメールにこんな返事を書きました。
(ちなみに、メールではご本名が記されていましたが、個人情報保護の観点から、今後「Y岡」さんと記します)

子猫町蔵をアピールしつつ、正直に欠点も知らせて

Y岡様

拙メールマガジン・ブログのご講読と、このたびは町蔵の件でご親切なメールをありがとうございます。

  >なんだかうちの家族とも相性が合いそうな気がしています(笑)

ありがとうございます!

 >なんでもいいので町蔵くんのことを教えていただけるととっても嬉しいです!!

はい、喜んで!

☆町蔵(仮)のこと☆ (先の「自己アピール」以外で)

◇8月13日現在、体重630グラム(現在どんどん増加中)、頭胴長23センチ、尻尾11センチ。柄はきじとら、額に「M」の柄があります。

写りのいいのを使うのが常道

ほら額のMの柄がくっきりと。
と、こういうヘン顔の写真も、貰い手さん募集では当然開示しません。
お見合い写真というものは、現物を見たら「別人じゃないの?!」と思われるような写りのいいのを使うのが常道ですから♪

◇観察していると、今のところ、性格は前向き、意欲的でチャレンジングですが、鉄砲玉のように無分別ではなく、子猫なりの用心深さも持ち合わせているので、学習効率が高いです。

日々体が成長し、身体能力も発達しつつあるので、日ごとにできることが増えて、朝はとび上がれなかったところに、午後はとび上がれるようになったり、「日進月歩」ならぬ「分進時歩」の成長ぶりです。

爪をかけてよじ登る

学習能力が高いので、ジーパンが爪をかけてよじ登るのに適したものだという、覚えなくていいこともすぐに覚えてしまいます。となると、人間の足に細かなキズが絶えません…

◇食事も、最初の頃はまだ赤んぼで、食べづらそうだったので、かためのフードには水分を与えて柔らかくしていたのですが、今は食べるのが大分上手になり、子猫用の缶フードをほぐしてやれば、そのまま食べられます。

食事は今、朝昼晩の一日三回与えていますが、もう少し大きくなれば、朝晩二回で大丈夫です。与えたものをよく食べるので、食が細かったり偏食で困るということがなく、その点も扱いやすい猫です。

食べ方がなぜかいつもこうなります

食べっぷりはともかく、食べ方がなぜかいつもこうなります。どういう食べ方をすると、周囲全方向に飛び散るのでしょうか…? 
おまけに、相変わらず食べながら寝てるし……

◇朝晩薬をやるために捕まえると、「いやーん」という感じでもがいて嫌がりますが、その割に、その時間になり、捕まえられそうになっても、察知して逃げ回るようなことはしません。学習能力は低くないと思うので、油断しているのか、根に持たないタイプなのか…。

◇その薬は「自己アピール」にあった通り、風邪薬と目薬です。重篤な病気ではないので、間もなく治ると思いますし、投薬が終わってからお譲りするのでも構いません。

◇「おいくら」などとイエイエとんでもない! もちろん無料です。以下のものが町蔵の持参品です。
・猫キャリーバスケット
・食器
・おもちゃ(キャットニップねずみ)
・それから、結納品として、鰹節(お宅に削り器があればかたまりで、なければ削り節で)

◇もし、ご検討いただいた結果、もらって頂けることになりましたら、当方がお宅(或いはご指定の場所)まで町蔵を運んで行きます。日時は、佳き日、ご都合のよいときをご指定下さい。

…というような感じなのですが、いかがでしょうか。 贔屓目でなく、賢く、身体能力が高く、美しい猫に成長するに違いないと考えております。

ただ一つ、包み隠さずに難を言いますと。

子猫の町蔵は、本来なら母猫や兄弟猫と一緒の時期を、当家で、当方一人と過ごしたため、心身ともに刺激が少なくて脳の発達が遅れる、などということのないように、当方が母猫や兄弟猫に成り代わったつもりで育てました。

母猫がなめて皮膚刺激を与えるようにブラッシングし(初めのちっちゃいころは、柔らかめの歯ブラシをブラシ代りにして)、兄弟猫とけんかごっこして運動する代りに、当方の手や足を兄弟猫に見立て、じゃらして遊ばせたのです。

ですから、手足、ひじ、耳たぶなど、どこと構わず人間をかじり、猫キックします。一緒に寝ると、これで起こされます。

猫キック

こんなふうにかじるし、猫キックも…って、これは私のほうから手を出してさせているのであって、町蔵のせいというより私に責任があります。申し訳ないっ!

学習能力が高い猫ですから、しつけてやめさせることはできると思いますが、当初、そういう「痛たたた!」ということがあるかもしれません……。

そんな彼ですが、どうぞ、宜しくご検討をお願いいたします。 ご家族様もご納得の上、お迎えいただけることを願っております。

蔦谷 拝

さて、このような返事を書いたのですが、実のところ、自前のメルマガとブログで告知して以来4日目にして、これが初めてのオファーであったのです。

その後の期待をマウスを握る手に込め、力いっぱい(と、必要以上に力を入れるので、うちのマウスの耐用年数は異様に短いです)「送信」をクリックした私でした。(続く)

>>その14  「ねこ育て日誌」記事一覧


蔦谷K

蔦谷K
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/

生まれたときから身近に居た「猫」をテーマとして、エッセイ、豆本、ハンドクラフト、写真などを製作・発表。
猫をブラッシングして集めた毛が材料のクラフト「猫毛フェルト」を考案し、作り方を紹介した『猫毛フェルトの本』を2009年に出版。同書は好評を博し、台湾、アメリカでも翻訳出版される。その後「猫毛フェルター」として、各地で作品展『猫毛祭り』やワークショップ、猫毛フェルト指人形劇公演などを延べ50回以上開催。
著書に『猫毛愛』(幻冬舎)『猫毛フェルトの本』『もっと猫毛フェルトの本』(以上飛鳥新社)『猫毛フェルト12カ月』(三才ブックス)など。東京都出身。


肉球 「想い出トーク」バックナンバー

猫毛祭り

肉球 筆者最新情報

第8幕 ~猫毛愛~

●猫毛祭りin世田谷 第8幕 ~猫毛愛~
今年も猫毛祭りが東京世田谷に巡回します。
会期中は、猫毛フェルト作品展、猫毛バザール、猫毛フェルト教室、木工教室や「猫笛」披露など、あれこれ行います。プログラム詳細は、ブログ記事にて。
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/Entry/601/

・会場:Gallery Pawpad (ギャラリーパウパッド)
 世田谷区砧5-23-8(小田急線祖師谷大蔵駅徒歩約7分)
・会期:8月5日(金)~21日(日)
 会期中10・17日(水)休み
 平日14:00~19:00・土日祝12:00~19:00 最終日~17:00

※予告なく変更となる場合があります。
最新情報はブログでご確認ください。

メルマガ登録バナー
わんにゃん写真検索
オーナー検索


ページトップ