いぬねこトークのアイコン いぬねこトーク「ねこ育て日誌~町蔵と私~」 

その12. 子猫の貰い手探し、本格稼動開始!

ねこ育て日誌
こんにちは、町蔵です

みなさま、こんにちは! きょうは「さかさま」でごあいさつするね。ぼく、まちぞうなの。

このしゃしん、ぼくがにんげんのてとあそんで、とっくみあってるとき、「かめら」のおっきなめだまがじっとみてたから、「なに?」ってとまってるところなの。

きょうは、「げんきざかり」のぼくをみて、ツタヤが「つぎのこと」をかんがえるおはなし。
つぎのことってなんだろ? ぼくの「ゆくすえ」をしんぱいしてくれるみなさまも、どうぞよんでね!

そろそろ次の手を打つ時期が来た!

子猫の町蔵を保護して2回目の週末が明け、2週間が経過しました。
当初は目鼻がぐじゅぐじゅで壊れそうに見えた町蔵も、すっかり元気になったし、面白く、かわいい盛りです。そろそろ次のことを考えねば、と私は思い始めていました。

次のこと、それは町蔵の貰い手探しです。
えー、自分で飼うつもりじゃなかったの? というご指摘もあるでしょうし、そうできれば楽しいだろうな~とはもちろん思います。子猫と一緒の生活を続けたくない人間がいるとは、私には想像できません。まあ現実的には、いるかもしれませんけど。

子猫がいると生活が楽しくなる

子猫がいると、生活が面白くなります。例えば、何の面白みもない仕事の資料本も……

なんでもない仕事の本にじゃれる子猫をみて笑ってしまったり。

しおりひもにじゃれて子猫が遊び始めると、見ているこっちも、つい笑ってしまいます。

と、そんなふうに猫に全面降伏している私ではありますが、一方では冷静に町蔵の将来を考えてもいました。
今は町蔵のために、時間がある程度自由になり、都合良い状況をもたらしているフリーランスの立場が、今後もずっとそうだとは限りません。もっと忙しい時はこんなに町蔵をかまってやることはできませんし、飲んだくれた私の帰宅が、深夜に及ぶ晩だってあるでしょう(それは仕事と違って自分の行動次第で回避できるでしょうに、という良識的なご批判は甘んじて受けねばなりません……)。

何よりとにかく「子猫が淋しくない」のが一番

また、教育的見地からも、当家以上に「いいおうち」で育てられたほうがいいのです。 町蔵にとって望ましい「猫セレブなおうち」、それは理想的には、例えば「大人ばかりの三人家族で、旅行嫌い」というような家庭です。もちろん四人でも五人でも構わないですが、人間があんまり多くないほうが、静かで猫が落ち付けます。とはいえ、当家のように一人の人間しかいないより、複数の家族がいたほうが社会性が養えるのです。

それに当家の場合、私が出かければ家は無人になりますが、複数人いれば、一人が出かけても、家に残る人もあるという状況になり、町蔵が淋しくありません。

そう、町蔵が淋しくない、それが何よりなのです。
仕事で数時間出かける時ですら、私はそれが気になります。町蔵を不安がらせないよう、できるだけさりげなく出ていくようにしているのですが、それでも玄関を閉める間際に、私が出ていく気配を察し、それまでの遊びをやめて、ちんと座ってこちらをじっと見ている町蔵と目が合ったりします。そんなときは、「え、行っちゃうの?」と言われているようでたまらないのです。

留守の時だって子猫のために注意が必要

出かけずに家にいるときだって、子猫のための注意は必要。例えばこういう蚊遣りは使えません。町蔵は豚の胴体にすっぽり入る大きさなので、目を離したすきに入り込んで、蚊取り線香の火に触れてしまったら大変です。

火がむき出しにならないものを購入

そこでこういうふた付きの蚊遣りを購入。これなら火がむき出しでないので、子猫がいても安心。
ちなみに当家では、除虫菊製の蚊取り線香を愛用しています。

立ち上る煙が面白い

好奇心旺盛な町蔵は、蚊遣りに興味津々。でもちょっと用心してこわごわ近寄り、立ち上る煙が面白いらしく、目で追っていました。

ひとりで留守番という状況も、おとな猫ならまだいいです。猫の本来の性質は基本的に単独生活者なので、短時間ならむしろ一人(一匹)快適に過ごすでしょう。しかし子猫のうちは、母猫や兄弟猫と常に触れ合って過ごす時期です。そういう子猫が家の中に一人(一匹)ぼっちで残されていると思うと、たまらないのです。
ましてや、私が何日も地方出張に出かけるときは、町蔵はペットホテルのケージの中でぽつねんと過ごさねばならないのです!

一人(一匹)ぼっちで置いておくのは、とーても気がひけます

あばれ放題のやんちゃ盛りとはいえ、所詮は子猫。こんな頼りなげな風情です。一人(一匹)ぼっちで置いておくのは、とーても気がひけます。

貰い手探し告知で、「禁じ手」を使う

もちろん、それでも飼い主さんが見つからねば、「一生全力でお守りする」のが保護者の使命です。でも、まずは猫セレブな飼い主さんに貰われていくという、町蔵の「玉の輿」を目指したいと思いました。そこで私は、貰い手募集の活動を始めようとしたのですが、ちょうどそんな折、なんと、それまで何となく調子が悪かったパソコンが、とうとう完全に壊れてしまいました!
これでは、貰い手探しのチラシも作れないし、「かわいい子猫、ほしい方いませんか?」と知人にメールを打つこともできません。

うー! 自分が夏風邪の後はパソコンがダウン、なんてことだ! と思いつつ、私はパソコンを買いに走りました。そして、町蔵のために払う食費や医療費ではまったくそんなことはなかったのに、急な出費に口の中でぶつぶつ文句を言いながら代金を払いました。そして、家で新しいパソコンをセッティングして初めてした作業が、町蔵の貰い手探し告知を、当時開設していた自分のブログにアップすることでした。

それは、こんな感じの記事です。

*  *  *  *  *

みなさま、こんにちは。ぼく、いま、ツタヤたくにいる「まちぞう」です。
「ぱそこん」がこわれて、あたらしいきかいに「ふなれ」で、ツタヤは「かたこり」になって、ときどきぼくをかたにのせては、「うー、にくきう温けえー。重さは足りないけど、ツボ温感みたいでいいかも」って、うなっています。

「貰う方にはこれも結構メリットかもしんないから、お前アピールしないと」っていうんですけど、ぼく、かたのうえでじっとしているのは、あんまりすきじゃない。ツタヤの「て」や「あし」ととっくみあいして、かじったり、ねこきっくしたりしてるほうがおもしろいもん。

手のひらに猫キック連発

こっちは何もしていないのに、手のひらに猫キック連発。本当に面白そうです。興奮しすぎて目をむいてます。

「でもお前、そーいうことは貰う方にはデメリットだから、慎まないとなあ」ってツタヤはいいますけど、こういうことって「ぎそう」しないで、しょうじきに「しんこく」しないといけないんでしょ? 「てれび」がそういっているの、ききました。

ぼくは「かしこくて、げんきで、かわいい」そうですから、(えへん!)「お前はどこに貰われても愛してもらえる」ってツタヤはいいます。
ぼくはいま、「にんげん」は、ツタヤと「じゅういのM田せんせい」のところのかたたちしかしらないけど、あたらしいことだいすきだから(ツタヤは「こうきしんおうせい」っていいます)、ほかの「にんげん」のかたとも、すぐになかよしになれるとおもいます。

「て」や「あし」ととっくみあいしたくなる「くせ」も、おおきくなるまでになおるとおもうし、「やめられなかったら、厳しくしつけてもらえ」ってツタヤはいいます。(「しつけ」ってなんですか?)

こんなぼくですけど、いっしょにくらしてみたいなあ、というかた、ぜひ「めーる」くださいね。
「プロフィールはともかく、『町蔵』という名前がいただけないぜ」というかたは、もちろん、どうかもっとすてきな「なまえ」をつけてください。ぼくだってべつに、すきで「まちぞう」なわけじゃ、ありませんもん。

いっしょうたいせつにしてくださる、やさしいかいぬしさん、まってます。

(※念のための注ですが、当記事は過去のことを書いており、上記告知も過去のもので、現在は貰い手募集はしていません)

*  *  *  *  *

とまあ、私は普段のブログでは自らに戒めている、「猫による一人称」でこの告知を書きました。
だって、普通に「~です」なんて書くよりは、このほうが簡単なのに断然かわいく、ヒイキしてもらいやすい感じになるので、ヒキョウといいますか、普段はなんとなく禁じ手にしているのです。

しかしこの場合は話が別です。何しろ、読者の心をとらえ、「うちが町蔵をもらいたい!」と思ってもらわねばならない告知です。ヒキョウだろうが禁じ手だろうが、なりふり構ってはいられません。
自分の文章家としてのプライドなど、子猫のためにはすぐ投げだせる程度の軽いものだったのだなと一瞬情無くなったものの、町蔵の寝顔を見ているうちに、そんなのどうでもいいやねと思った、その晩の私でありました。(続く)

町蔵の寝顔

これが、私に文章家としての薄っぺらいプライドを無用視させた町蔵の寝顔。これこそがヒキョウです!

>>その11  「ねこ育て日誌」記事一覧 その13<<


蔦谷K

蔦谷K
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/

生まれたときから身近に居た「猫」をテーマとして、エッセイ、豆本、ハンドクラフト、写真などを製作・発表。
猫をブラッシングして集めた毛が材料のクラフト「猫毛フェルト」を考案し、作り方を紹介した『猫毛フェルトの本』を2009年に出版。同書は好評を博し、台湾、アメリカでも翻訳出版される。その後「猫毛フェルター」として、各地で作品展『猫毛祭り』やワークショップ、猫毛フェルト指人形劇公演などを延べ50回以上開催。
著書に『猫毛愛』(幻冬舎)『猫毛フェルトの本』『もっと猫毛フェルトの本』(以上飛鳥新社)『猫毛フェルト12カ月』(三才ブックス)など。東京都出身。


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肉球 筆者最新情報

●川崎猫毛フェルト教室 猫顔バッジ
・6月22(水)14:00~16:00
・会場:カフェマイム 
川崎市幸区堀川町66-20川崎市産業振興会館2階
・お申し込み・お問い合わせ:
メールで bon-neko@mbi.nifty.com へ必要事項明記にて
・詳細はブログ猫毛祭りへ。
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/Entry/587/

●猫毛人形教室 世田谷 Gallery Pawpad
・初級(基本の指人形タイプ) 6月26日(日)10:30~12:00
・中級(前肢を揃えた座り姿) 6月26日(日)13:00~15:00
・会場:ギャラリーパウパッド 
世田谷区砧5-23-8(祖師谷大蔵徒歩約5分) ・お申し込み・お問い合わせ:
メールで bon-neko@mbi.nifty.com へ必要事項明記にて
・詳細はブログ猫毛祭りへ。
http://nekokematsuri.blog.shinobi.jp/Entry/597/

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