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「愛猫が健康に楽しく暮らすためのトレーニングを」Happy Catアドバイザー・坂崎清歌さん【3】

ねこ経済新聞出張版

セミナー形式で『猫との暮らし方のアドバイス』を実施されている坂崎さん。飼い主がしっかりと環境を整えたり、あるいは上手にトレーニングを行っていくことで、愛猫がより楽しく健康に、そしてなるべくストレスを感じないように過ごしてもらうことが出来る。そんなことを愛猫家に教えていらっしゃいます。

シリーズ3回目となる今回は、坂崎さん(以下、坂崎)ご自身がどんな愛猫たちとどのように暮らしてきたのか、あるいは猫の魅力や「ペットとの想い出」についてもお聞きしてみました。

4頭の猫たちとの想い出

坂崎さんと猫

坂崎:現在は4頭の猫たちと一緒に暮らしています。茶トラで17歳のちゃあが一番年長で、キジシロのにゃんまるが16歳、メインクーンのだいきちが13歳、黒猫のピコが12歳です。たまたまなのですが、みんな男の子です。

 それぞれどんな子たちですか。

坂崎:ちゃあは甘えんぼじいさんです。抱っこが大好きで、たれ目がポイント。今はすっかり穏やかですが、実は昔は結構狂暴だったんですよ。

にゃんまるは「奇跡の猫」ですね。生後半年くらいまで完全な野良猫で、少しずつ慣らしていきました。それでも当初は人見知りも激しく、特に男性が苦手な子だったのですが、今ではすっかり平気になってくれました。クリッカートレーニングで「人が変わった」ならぬ「猫が変わった」んです。お出かけも出来るようになりましたし。

だいきちはおっとりのんびりな性格で、いつまで経っても我が家の赤ちゃんですね。ピコは変わった子で、ちょっと掴みどころがないかもしれません。

 猫と一緒に暮らし始めたのはいつ頃からでしょうか。

坂崎:小さい頃から猫が大好きで一緒に暮らしたいと思っていたのですが、それが叶ったのは大人になってからです。1998年に知人から「自宅の物置にいた子猫をもらってくれないか」と声を掛けられ、引き取ることになったのがみゅうという女の子の猫でした。当時生まれてまだ2~3週くらいの手のひらに乗るサイズで、体重は200グラムもなかったんです。

みゅうは5歳半くらいから腎臓を悪くしてしまい、あちこちに病気も抱えてしまったのですが、それでも闘病を頑張って13歳目前まで生きてくれました。病気自体のコントロールはうまくいっていて比較的症状も安定し、亡くなる少し前まで元気はあったので、その前年の2010年はみゅうと一緒にいられる時間を大切にしなければと思い、無理のない範囲でキャンピングカーであちこち旅行やキャンプに行ったりもしていました。小さい頃から一緒に居て慣れさせたので、お出かけも問題なく出来る子だったので。

 みゅうちゃんはどんな子だったのでしょうか。

坂崎:完全な自然よりも人工物が好き、というちょっと面白い子でしたね。例えばキャンプ場では子ども用のアスレチック遊具やツリーハウスのようなものが好きだったり、お店のペット可のテラス席に行っても、建物の中に敢えて入っていこうとしたり。それからキャンプ場では子どもを相手にトレーニングで練習したトリックを見せたりといったことも出来る子でした。

猫

 ではご自身と愛猫とのエピソードで特に印象に残っていることは。

坂崎:忘れられないエピソードは、やっぱりにゃんまるが初めてハイタッチをしてくれた時のことかなあ。2003年に亡くなった愛猫のヤマトは、「高いポン」という名のトリック(いわゆるハイタッチ)ができました。これは私もどうやって教えたのかよく分からないのですが、いつの間にかできるようになり、何か要望のある時は、「高いポン」をしてくる子でした。病院に入院していた時に点滴につながれながら、多分「帰りたい」と伝えるつもりで「高いポン」してきたこともありました。

それから数年後に私がクリッカートレーニングのことを知り、愛猫で試してみたところ、にゃんまるがすぐに「高いポン」を出来るようになったんです。その肉球が手のひらに触れる懐かしい感触にヤマトを思い出し、鼻の奥が熱くなったのをよく覚えています。

 猫のどんな所が特に魅力的だと思いますか。

坂崎:単純に一緒にいて幸せを感じる所でしょうね。それと自分が猫と暮らして良かったなと思うのは、いろいろな意味で新しい発見や出会いがあって、自分の中の新しい自分とも出会えたということです。

私は学生時代は勉強なんて大嫌いだったのですが(笑)、猫については勉強するのがとても楽しく、すればするほど面白くなっていったんです。自分の可能性を猫に引き出してもらったし、それで猫の可能性もいっぱい見えてきた。

彼らと密にコミュニケーションを取るようになると、その可能性や能力の高さには驚かされますし、通じ合った時の喜びはクリッカートレーニングをしている者にしか分からないだろうなぁという瞬間がありますよ。猫はただなででかわいがるだけではなく、もっと能動的にコミュニケーションをとって一緒に暮らせる動物だと思います。

 いぬねこマガジンのテーマでもある「ペットとの想い出を残す」ということについて、思うことや読者に知ってもらいたいことはありますか。

坂崎:猫と一緒に何かをするということ、ですね。例えばクリッカートレーニングを通してコミュニケーションを深める、散歩する(カートでの散歩を推奨しています)、ドライブや旅をするなど。その際には、人間の勝手でやりたいことに付き合わすのではなく、そのことを一緒にするために何が出来るのかを考えて、猫の負担にならないように取り組んで欲しいです。

こういうことを丁寧に猫に慣れてもらうことで、猫が外出や他人に対してあまり緊張しなくなれば、結果として動物病院でもあまり緊張することなく診療を受けることが出来るようになります。トレーニングを生活に取り入れることで、「楽しい想い出作り」と共に「より良い獣医療を受けるための準備」をしてもらう事が出来ますので、それが私がオススメしたいことですね。

猫

ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


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