いぬねこトークのアイコン いぬねこトーク

「愛猫が健康に楽しく暮らすためのトレーニングを」Happy Catアドバイザー・坂崎清歌さん【2】

ねこ経済新聞出張版

セミナーを通じて、猫と人が共に楽しく、快適で幸せに暮らすためのポイントを多くの愛猫家に伝えている「Happy Cat」アドバイザーの坂崎清歌さん。どんな方針でどんなことを教えていらっしゃるのか、その概要については前回ご紹介しました。

そんな坂崎さん(以下、坂崎)は、一体どんな経緯でこのお仕事をされるようになったのでしょうか。また、トレーニングにやりがいを感じる時とは。

猫2匹

猫のクリッカートレーニング

坂崎:キャット・インストラクターの資格を取得し、Happy Catと名前を決めたのは2008年ですが、その5年前に愛猫のヤマトを喪ったことをきっかけに、猫についてもっと勉強したいと思ったのが始まりでした。

子どもの頃から猫と暮らすのが夢だったので、それまでも猫の本などはたくさん読んでいたのですが、ヤマトの闘病や看取りに際し自分があまりにも不勉強だったせいで、こんなにも辛い思いをさせてしまった、という思いがあって。それでもっと勉強を、と思った時、猫に関しては犬と違ってあまりにも勉強する場が少なくて「どうしてなんだろう」という疑問が沸き起こったんです。

その後、とある講座でキャットホスピタルの南部美香先生と出会い、本格的な勉強を始めました。南部先生との会話でも「獣医師と飼い主さんの掛け橋になるような、キャットライフアドバイザーみたいな存在が必要だよね」という話になり、私がそんな存在になりたいと思いました。

 そしてさらに猫についていろいろ勉強されたのですね。

坂崎:南部先生からもいろいろなことを教わりましたが、体系立てて学ぶために他にも猫に関する通信教育や講座を受けたり、写真教室に通ったり。

そんなある日、たまたま立ち寄った書店で「猫のクリッカートレーニング」という1冊の本に出会いました。試しにと思って買って帰り、愛猫のにゃんまるにやってみてもらったら、すぐに出来たんです。それもすごく楽しそうにしていて、それまでほとんど聞かなかったゴロゴロ音も出すようになって。こんなに猫が楽しいのなら、もっと広めたいと思いました。

クリッカートレーニングはもともと行動分析学の考え方に基づいた行動の教え方なのですが、この本には難しい言葉も行動分析学という言葉自体も全く出てきません。私も全く知らずにやっていましたが、後にそのことを知り、当時日本行動分析学会の常任理事でこの本を訳した杉山尚子先生にもお会いすることが出来て、行動分析学についても力を入れて学んでいきました。

坂崎さんと猫

 簡単に言うと、クリッカートレーニングとはどのようなものなのでしょうか。

坂崎:クリッカーと呼ばれる音を鳴らす道具や、一口サイズのおやつ(例えばカリカリを細かくしたものなど)を用いるトレーニングで、猫と人がゲームのように一緒に楽しむことが出来ます。

例えばハイタッチなどのトリックを覚えてもらうのですが、これはハイタッチそのものが目的ではありません。ハイタッチをすることで前足を触られることに抵抗がなくなり、その後も段階的にトレーニングを進めることで爪切りを嫌がらずに受け入れてくれる、というようなメリットにつながるわけです。

 クリッカートレーニングといえば、一般的には猫よりも犬というイメージの方が強いかもしれませんね。

坂崎:私が猫とのクリッカートレーニングを重視して伝えたいと思っているのは、愛猫のにゃんまるがクリッカートレーニングが大好きだから、ということと、クリッカートレーニングという遊びを通して、猫の学習の仕組みを飼い主が学ぶことが出来るからです。うちの子はみんなクリッカートレーニングが好きです。猫にとってこんなにも楽しいことがあるなら、この楽しい遊びを多くの猫ちゃんに体験させてあげたい。そう思ってクリッカートレーニングをオススメしています。

セミナーの受講者さんからも、クリッカートレーニングで出来るようになったトリックの動画などを送っていただくことがありますし、クリッカートレーニングに特化したセミナーを開催してほしい、というお声を頂くことも多く、今年10月に実施予定で現在準備中です。

 トレーニングで苦労したり、あるいはやりがいを感じたりするのはどんな時ですか。

坂崎:クリッカートレーニングに関して言えば、トレーニングは猫と一緒に楽しむためにするものです。なので苦労することはあっても、それはそれで楽しいですよ。私が苦労しているのは、愛猫のにゃんまるがクリッカートレーニングが好きすぎて、もう教えるネタが尽きているということですね(笑)難しすぎず簡単すぎず、楽しめる新技を考えるのに苦労しています。やりがいはいろいろな時に感じますよ。

私がしているトレーニングはクリッカートレーニングだけではありません。猫にいろいろなモノ、コトに慣れてもらう、または苦手なことをなくすというようなトレーニングもあります。来客が大の苦手だったにゃんまるですが、トレーニングの成果でお客様に躊躇なく撫でられることが出来るようになりました。あんなに怖がっていたのにすっかり慣れたこと、苦手だった男性まで平気になったこと、さらに他人に触られることに抵抗しなくなったこと、時に気持ち良さそうにしていること。そういう姿を見て、自分のしてきたことが間違っていなかったと心から嬉しくなります。動物病院に伺った時も同様に、トレーニング以前と全く違うにゃんまるを見て、より良い獣医療をうちの子に受けさせることが出来る喜びを感じます。

猫

ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


肉球 関連リンク

肉球 ねこ経済新聞「出張版」関連記事

メルマガ登録バナー
わんにゃん写真検索
オーナー検索


ページトップ