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愛犬と参加できる「ドッグヨーガ」、保護猫カフェで開催する「猫ヨガ」【2】

ねこ経済新聞出張版

前回からは、日本ドッグヨーガ普及協会の代表・大沼則子さん(以下、大沼)と、同協会ネコ部の部長である池迫美香さん(以下、池迫)に、ドッグヨーガと猫ヨガについてお話を伺っています。

首都圏を中心に全国の愛犬同伴可能なカフェや公園、ドッグランなどで開催されているドッグヨーガと、神奈川県川崎市や都内の保護猫カフェ、シェルターで実施している猫ヨガ。前回はその概要をご紹介しましたが、2つのユニークなヨガ教室はそれぞれどんな経緯で誕生したのでしょうか。

ドッグヨーガが誕生した経緯

ドッグヨーガ

大沼:日本ドッグヨーガ普及協会が立ち上がったのは2006年ですが、ドッグヨーガ自体はその2年ほど前の2004年から創り上げていきました。私は小さい頃から動物が好きで「動物と何かしたい」という思いはあったものの、募金するくらいで具体的に何かしていたわけではありませんでした。

活動を始めた大きなきっかけは1995年の阪神淡路大震災です。被災動物や保護動物を救う動物愛護団体の活動にボランティアとして参加するようになり、職員まで務めたのですが、団体での活動ではどうしても出来ることが限られていますし、犬や猫の殺処分もなかなか後を絶たず、動物を救うだけでなく動物と一緒に暮らす人間の意識改革も必要だな、と感じていたのです。

ちょうどその頃にヨガインストラクターもしていて、人を穏やかで優しい気持ちにしてくれるヨガを通して、多くの人が優しい気持ちになれたら、もっと命を大切に出来る社会になるのにと思っていたところ、友人から「じゃあ犬と一緒にヨガをしてみたら?」と言われまして。

 ご友人の何気ない一言がドッグヨーガ誕生のきっかけだったのですね。

大沼:はい。でも意外すぎて私も最初は「えっ?」と思いました。ところが試しに少しやってみたら、すごく幸せな気持ちになれたのですね。犬を抱っこしてゆったり呼吸すると、その温もりが命そのものだと実感出来る。犬もどんどんリラックスしてくれて。この気持ち、この一体感を感じたら、彼らを決して手放したり出来ないだろう、と思いました。

ワンちゃんと一緒にヨガをすることで、犬も人もこんな幸せな気持ちになれることを、より多くの人に伝えていきたいと思い、それからはいろいろなポーズを考えたり、コンセプトをより膨らませたりして、ドッグヨーガを少しずつ形にしていきました。

ドッグヨーガ

猫ヨガが誕生した経緯

 では猫ヨガの方はどういった経緯で生まれたのでしょうか。

池迫:猫ヨガのネコ部は2014年の猫の日である2月22日に発足して、3月に第1回を開催しました。それ以降、はじめは月1回のペースで実施していましたが、おかげさまでたくさんの方がご参加してくださるようになり、今は毎月複数回の開催となっています。

大沼:猫ヨガ誕生の背景は、都内にあるネコワーキングさんという猫がいるコワーキングスペース会社の朝活イベントとして「猫ヨガをやってもらえませんか」という依頼が当協会にきたのがそもそものきっかけです。猫とヨガ、楽しそう、と思ってすぐにお受けしました。

猫ちゃんのいるスペースで行う猫ヨガは、私たちも新鮮で楽しく、参加して下さる方にもすごく喜ばれていました。その後も何回か開催したのですが、会社の運営形態が変わってしまい、残念ながらそこでの猫ヨガは終了となりました。けれど猫ヨガはぜひ続けたいと思い、やるなら保護猫がいるカフェでと思い、スペースをお貸し頂ける保護猫カフェめぐりをしました。そうして出会ったのが、今も定期的に猫ヨガを開催している川崎市の保護猫カフェの「猫式」さんです。

猫ヨガ

 それで池迫さんが猫部の部長に任命されたのですね。

池迫:私は猫も好きですが物心のついた幼い頃から犬と暮らしていて、ドッグマッサージの資格も持っていました。ただそれだけではなく動物たちのために何か出来ないか、と思っていたところ、たまたまドッグヨーガのことを知りました。大沼先生のプロフィールなども拝見し、保護活動などもされていたのでとても共感出来る所があり、ドッグヨーガのインストラクター講座を受けることにしました。それが今から5~6年ほど前のことです。

大沼:そうです、そうです。「犬じゃなくて猫と暮らしているのですが、それでもインストラクター養成講座を受講していいですか?」という問い合わせでしたね。お話をしてみると猫への愛がとても深い。それで、新たにネコ部を立ち上げる時に部長は彼女しかいないと思い、就任してもらいました。

ドッグヨーガ、猫ヨガ、印象に残っている出来事

 これまで開催してきたドッグヨーガや猫ヨガの教室において、特に印象に残っている出来事などはありますか。

大沼:出来事、というわけではないのですが、ドッグヨーガでは愛犬が亡くなってからも教室に参加してくださる方もいらっしゃいます。ドッグヨーガ中に愛犬と一緒に過ごしたり、ヨガで呼吸を合わせたりしたことを思い出して、感極まって涙を流されることも。「ドッグヨーガのおかげでペットの死と向き合うことが出来ました」「一緒に何かをしたという大切な想い出を残せました」とおっしゃって下さいます。愛犬との別れはいつかは必ずやってくるものですが、ペットロスの悲しみを和らげたり、心の整理が出来たり、癒しのチカラも大きいようです。

池迫:保護猫カフェで開催している猫ヨガでは、「楽しそう」と思って参加された方と保護猫との運命的な出会いがあり、里親として引き取ることになった例もありました。その猫はヨガが始まると参加者さんの前にやってきて座り込み、教室中はずっとそばにいて離れようとしなかった。一瞬にして心が通じ合ったのでしょうね。その子は長くカフェにいて、何度も里親の話があったのですが何故か決まらなかったそうで、まもなくその参加者さんのお家で一緒に暮らし始めました。きっと運命のこの出逢いを待っていたのだと思います。

猫ヨガ

ねこ経済新聞

ねこ経済新聞
http://nekokeizai.com/

2011年創刊。新聞と名前がついていますが、現時点ではインターネット上のみで運営。ウェブサイトやツイッター、facebookなどを通じて、猫に関するさまざまな地域ニュースなどを日々発信しています。


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