いぬねこお役立ち情報「犬のツメダニ症」

大量のフケの理由は?老犬のツメダニ皮膚炎の特徴

森 研一先生

犬のツメダニ症とは

犬のツメダニ症は、イヌツメダニと呼ばれるダニの一種が皮膚に感染することによっておこる病気です。イヌツメダニは犬の皮膚に鉤爪(かぎづめ)でへばり付いて体表から出る体液を栄養として生活しています。大きさが0.4~0.6mmと肉眼で確認できますので、毎日の観察で早期発見、治療が可能な病気です。

成犬では目立った症状を現さないことがありますが、老犬のように体が弱ってくると皮膚炎となり、フケ、痒みが出ることがあります。

犬のツメダニ症の症状

犬のツメダニ症の症状は、大量のフケ、皮膚の発赤、ただれです。体液を栄養としていますので、このような症状は耳の後ろ、両脇、股間、しっぽの付け根に起こりやすいです。イヌツメダニは約4週間で皮膚に産卵増殖しますので、幼犬や老犬など体が強くない場合、症状が悪化しやすい傾向にあります。

犬 ダニ

以下のような症状が認められた時には、速やかに獣医さんにご相談ください。

  • ・かゆがる
  • ・ふけが多い
  • ・ただれている
  • ・皮膚が赤い(発赤)
  • ・かさぶたが多い
  • ・皮膚をみると小さなフケ様のものが動いている

犬のツメダニ症の原因

犬のツメダニ症はイヌツメダニの感染によっておこる病気です。

ダニは宿主特異性(しゅくしゅとくいせい:感染する動物種が決まっている)がありますので、人には人のツメダニ、猫には猫のツメダニが感染し、ある動物種のツメダニが別の動物種に一時的に感染して症状を現すことはありますが、そこで繁殖して増えることがないのが特徴です。しかし、イヌツメダニは人に一時的に感染し得ますので注意が必要です。

感染している犬との接触、ブラシなどの道具、その他ダニを媒介する昆虫類を介して感染します。

犬 ブラシ

犬のツメダニ症の予防及び治療法

イヌツメダニに感染しないためには、まず皮膚の健康を良好に保つことが大事です。幼犬は十分な栄養を与えて他の病気にからないようにし、成犬は定期的なシャンプー、老犬は皮膚が老化して乾燥傾向となりダニが好む環境となりやすいですので、シャンプーに加えて保湿作用のあるローションを用いると良いでしょう。

毎日のブラッシングで皮膚に適度な刺激をあたえて血行を維持し、皮膚の観察をして小さな白い動く物体やフケがないかどうか確認してください。お散歩時にはハーブのスプレーをするなどして虫が体表に付きにくくするのがおすすめです。また、お部屋を掃除してダニが住みにくい環境にすることも感染のリスクを減らすことに繋がります。

運悪くイヌツメダニの感染が確認されますと、殺虫シャンプー、ノミダニ駆除薬で体表にいるダニを駆除します。症状がひどい場合には毛を刈って治療することもあります。細菌感染、その他の皮膚炎を発症している場合には、これも同時に治療して早く皮膚の健康を取り戻すことが必要です。同居犬や猫などが居る場合には感染が疑われますので検査を行って、同様の治療が必要となることがあります。同時に生活環境にいるダニも掃除や殺虫剤などにより駆除することが必要となります。

老犬は室内では寝ていることが多くなります。お気に入りの毛布やマットなどは小まめに洗濯し、天気の良い時には日向に干すことで十分な駆除効果が得られます。

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まとめ

ツメダニが好まない皮膚と生活の環境を整えること、お散歩時に感染しない工夫をすることで、この病気は予防することができます。老犬になるとお散歩時間も短くなり体力が衰え、皮膚の守る力も衰えてきます。暑くない晴天日にはお散歩に積極的に行き、お日様を浴びて体表の殺菌殺虫と健康維持に努めてください。


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協力:
プラーナ和漢自然医療アニマルクリニック
院長 森 研一先生
http://animalclinic-prana.com/

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