いぬねこお役立ち情報「犬のお散歩」

散歩する場所や時間帯は季節によって変える必要がある?

森 研一先生

犬は草木をはじめとする様々な香り、他の犬や猫の残した香りをかぎながら散策し、走ったりすることが大好きな動物です。

春、夏、秋、冬、四季に応じてお散歩の質と量に変化を与えることで、犬も飼い主もより快適に安全にお散歩を楽しむことができます。

愛犬が喜ぶ場所と時間帯

犬は季節の変化に人間以上に敏感です。室外犬はもちろん、室内犬でも温度、湿度の変化を感じて四季の移り変わりを感じているようです。その季節の一番良いところを楽しめるような場所を最適の時間に散歩することが、愛犬の精神的肉体的な喜びにつながり、健康維持に大いに貢献します。


朝に新芽が芽吹く草木の多い場所をお散歩して精気を体内に取り入れましょう。愛犬の食欲が春になると冬眠から覚めるように旺盛になります。この時期は食べ物の解毒代謝を行う肝臓が大活躍します。

また、東洋医学では「肝木の春」と言われていて春の陽気によって肝臓にストレスがかかりやすく、ストレスが肝臓の機能を低下させ、さらには脳にも影響を与え情緒不安定になりやすい時期でもあります。

春のお散歩では新鮮な精気を吸わせて、愛犬のストレスを減じてあげることが効果的です。

お散歩に適した場所と時間帯
・草木の多い公園、早朝(6時~8時)
人が活動を始める前の澄んだ空気を吸いながら、そして、草木や新芽の香りをゆっくり嗅ぎながらの散策が愛犬のストレス解消におすすめです。走ることは控えめにして、ゆっくりと歩かせることが効果的です。


風通しが良く涼しい場所を日が暮れてからがおすすめです。夏は、人以上に体毛がびっしりと生えている愛犬には過ごし難い季節です。身体の熱を呼吸からも逃がすために呼吸数、心拍数も増えることから「心火の夏」とも呼ばれています。

燃えるような暑い夏を快適にお散歩するコツは、日が暮れてから風と水のある場所を選ぶことです。風が当たることで体の熱を下げ、水のある場所は空気も冷えていて体温の上昇を防ぎます。また、夏は暑いので、日差しが強い日には注意をしても、脱水が起こりがちです。木陰の多い場所がおすすめです。

お散歩に適した場所と時間帯
・ビル街、川辺、河川敷、海辺など風通しが良い水辺、夕方~夜(19時~)

犬 快適 散歩


食欲の秋、お散歩には最適の季節です。気温、湿度、共に愛犬そして飼い主にとっても快適にお散歩できます。注意が必要なのは、気温の日較差(その日の最高気温と最低気温の差)が大きくなることです。気温が下がる夜間は避け、できるだけお日様の出ている時間帯にお散歩すると良いでしょう。

冬は寒さからか、飼い主もお散歩に行く頻度が落ちがちです。秋にアップダウンの多いコースをお散歩させることで愛犬の筋力を鍛えて、冬を健康に乗り切る体力を作ることも大事です。

お散歩に適した場所と時間帯
・スロープや小山、谷のある緑地や公園、日中(10時~18時)


気温、湿度ともに下がり、お散歩にいくのが億劫になる季節です。愛犬は立派な被毛に覆われていますが、地面からの冷気によって容易にお腹を冷やしてしまいます。お日様の力で外気が温まる午後を選び、体温を奪う風の少ないコースにお散歩の途中で暖を取る場所を盛り込むと愛犬も飼い主もモチベーションを保ちながらお散歩を楽しめるでしょう。

お散歩に適した場所と時間帯
・ドッグカフェなどを中間地点に入れた風の少ないコース、日中の午後(13時~16時)

愛犬の個性に合わせたお散歩スケジュール

愛犬も人間と同じく様々な性格があり、社交的、内向的、恥ずかしがり、マイペースなどなど様々です。

愛犬が精神的にストレスを感じず快適に感じるコースをお散歩することが肝要です。お外に出ることや運動が億劫になっている愛犬は、家の玄関から散歩を開始するのではなく、なるべく家から離れた場所まで連れて行って、家まで帰るコースをお散歩すると良いでしょう。新鮮な空気、家の周囲では嗅げない香りを嗅ぎながらのお散歩によって、だんだんとお散歩が好きになってきます。

他の犬と接触することが苦手な愛犬は、お散歩している犬の多い時間帯やコースを避けてお散歩を始めて、徐々に他の犬が遠めで確認できる距離、すれ違う距離と犬との接触、交流に慣れさせると良いです。

接触交流をすることで愛犬のお散歩コースのバリエーションは増え、飼い主同士のコミュニケーションも進み、愛犬の健康、暮らしなど様々な情報交換が出来ますので愛犬の生活の質(QOL)の向上に繋がります。

犬 交流

夏は涼しく冬は暖かく~快適お散歩術~

愛犬と飼い主にとってお散歩のハードルが高いのが夏の熱気と冬の冷気です。

  • ・夏の熱気を和らげる工夫として、クール素材の服を着させる
  • ・霧吹きでお散歩の途中に被毛、洋服を適度に濡らして蒸散熱により体の熱を逃がせる
  • ・お散歩途中や帰宅後に首、わきの下、わき腹、内股を保冷剤などで動脈血を冷やす

上記のような工夫を取り入れることが有効です。

注意点としては保冷剤を体に直接接触させないこと、特にお腹に接触させないことです。夏といっても体温を下げすぎることは内臓機能を低下させ、下痢軟便など消化器症状の原因となります。

冬は冷気が体の熱を奪うのを防ぐことが肝要です。

  • ・とても寒い日にはお散歩は控えること(普段寒い地域でお散歩をしている犬でも、犬種によってはお散歩を避けたり、防寒対策は必要です)
  • ・遠赤外線の出る素材を使った洋服を着せる(防寒に効果的)
  • ・洋服の下に腹巻やマナーバンドをする(お腹の冷えを防ぎます)

のような工夫がおすすめです。

お散歩から帰った後には、冷気をまとった洋服はすぐ脱がせてドライヤーなどの温風で体の冷えを吹き飛ばすのが良いです。肉球は乾燥しやすいので犬用スキンケアクリームなどを薄く塗って保湿を心がけると良いでしょう。

犬 ドライヤー

まとめ

お散歩は愛犬と飼い主との絆を深める大事な時間です。お互いに気持ちよくお散歩を楽しめるちょっとした工夫で、今のお散歩がもっと楽しくなると思います。

調査によると犬と暮らしている人は、お散歩などで運動をする機会が増え、心疾患が少ないとの結果が出ています。また、愛犬もお散歩を積極的に行うことで情緒の安定、肥満やむくみ、臓器の慢性疾患の予防など健康増進にとても重要です。お散歩は、ともに末永く健康で楽しい生活をエンジョイするための毎日の大事なイベントと言って良いでしょう。


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森 研一先生

協力:
プラーナ和漢自然医療アニマルクリニック
院長 森 研一先生
http://animalclinic-prana.com/

気軽に相談できて、いつも新しい気付きを与えられるように、そして飼い主様が大事なワンちゃんネコちゃんと楽しい日々を送ることができるように努めています。

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