肉球 いぬねこ先生通信

子犬の甘噛みをなおす正しいしつけの方法

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獣医師岩崎脩先生

こんにちは。いぬねこ先生です。
いつもコラムを読んでいただきありがとうございます。

今回のテーマは「子犬のしつけ」、特に診察室やしつけ教室でよく相談される「甘噛み」についてです。新しく子犬を我が家に迎えたのだけど、成長にともなって次第に噛む力が強くなり、それまで許容していた甘噛みが受け入れられなくなってしまった・・・このような「かわいいのだけど痛い」経験がある方も多いのではないでしょうか? 今回は甘噛みの適切な対処法についてご紹介します。

子犬が甘噛みをする理由は?

もともと狩りをする動物であるワンちゃんは、遊びを通して狩猟本能を満たしています。つまり獲物を連想させる「素早く動くもの」に対し噛みついて遊ぼうとするのは、ワンちゃんにとってはごく自然な行動です。ご家族が何気なく行っている行動が、獲物を連想させ噛んで遊びたい気持ちにさせてしまっていることが実は多いのです。

しつけのポイントは4つ

人の手足は遊ぶ対象だと間違った学習をさせないために、人の体の一部を使って遊びに誘わないことが重要です。

1:手袋遊びはNG
痛いからといって手袋をはめた手で遊ぶのはやめましょう。そのかわりに名前を呼んで、それに反応できたら手からご褒美をあげてみます。手から食べ物をあげることで、”人の手は噛んで遊ぶ対象ではなく食べ物が出るところ”と認識してもらうのです。

2:甘噛みしてきたら手を後ろに隠すのが正解
体を触ろうとした時に、遊びと勘違いして甘噛みしてくることがありますが、子犬が手を噛み始めたときは手を後ろに隠すのが正解で、決して手を使って止めさせようとしてはいけません。片方の手でご褒美を与え、そちらに意識が向いている間に反対の手で子犬の体を優しく触ります。

こうして日頃から体を触らせる練習をしながらワンちゃんに適切な行動を教えてあげましょう。体罰を使って甘噛みを止めさせようとするのは興奮、恐怖心、攻撃性を助長することになり、決して良い関係性を構築することはできないのでやめましょう。

3:叱るときは体罰ではなく音を活用する
甘噛みが治まらない場合は「痛い!」と大きな声を出して手を後ろに隠したり、石を入れた空き缶を振ったりして子犬がびっくりするような大きな音を使用することの方が効果的です。再び手を出した時に噛まなかったら褒めてあげてくださいね。

4:おもちゃをうまく取り入れる
またおもちゃを使って噛んで遊びたい欲求そのものを充分に満たしてあげることで甘噛みを減らすことができます。固すぎるもの大きすぎるものだと噛んで遊ぶことができませんし、小さすぎても誤飲してしまう危険性があります。飲み込まない程度に子犬がくわえられる大きさで壊れにくいおもちゃを選んであげてくださいね。

おもちゃ

『ガジィー』や『ビジーバディワグル』といったおもちゃの中に食べ物が詰められ、ワンちゃんが遊びながら学べるしつけ用玩具もあります。ご家族と一緒に遊ぶ場合は、人の手にワンちゃんの歯が当たらないように、ワンちゃんが噛む部分と人が持つ部分が分かれているものを選びましょう。

甘噛みはワンちゃんにとっては遊びや本能のひとつであり、決して悪気がないのをまず私たちが理解してあげましょう。正しい知識と対処でより信頼関係が深まるようにしたいですね。


獣医師岩崎脩先生

協力:
昭島動物病院(東京都昭島市)
獣医師 岩崎 脩 先生
http://www.aaho.jp/

動物と飼い主様のより良い信頼関係の構築に貢献できるような情報を提供していきたいと思います。


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