いぬねこQ&A「犬の病気・健康クイズ」

あなたは何問解ける?犬の病気・健康クイズ

森 研一先生

犬の様々なしぐさや症状は、私たち人間に向けた体のメッセージです。メッセージがどのような意味を持つのかを知っていると、健康の維持や病気の早期発見に繋がります。

体のメッセージに関するクイズを用意しましたので、気軽にチャレンジしてみてください。回答では、私が診察の中で経験した症状や治し方を織り交ぜながら、解説をしていこうと思います。

※複数回答可能


 犬の鼻が乾いている原因は?

①病気
②水分不足
③寝起き
④濡らすのを忘れている

 ①~④全部

犬は、鼻の頭が湿っていることで、匂いの分子を捕らえて嗅覚を鋭く保ったり、また温度を感知することが出来ます。
涙腺からの涙が涙鼻管(るいびかん)を通って鼻に流れ込み、空気の通り道である鼻腔(びこう)から鼻の頭を湿らせています。
脂質に富む食事を取りすぎている場合や、チワワなど鼻の短い犬種で涙鼻管が細い場合には、ここが詰まることで鼻の頭が乾くことがあります。

目元が黒ずむ涙やけという症状は涙鼻管が詰まることも原因の1つです。そのため、鼻が乾いているという事は、涙やけが起こる予兆である可能性があります。
また、体内の水分が足りていない場合には特に乾きやすいです。寝ている時には涙腺からの涙液の分泌は抑制されるため、鼻の頭は乾きやすくなります。
舌でペロッと鼻を舐めてしっとりとさせることもあり、集中しているときには舐めることを忘れて乾くこともあります。

鼻の頭に適度な湿気を持たせるには、よくお水を飲ませて運動させること。また、血行を促進し体の隅々まで体液が行き届くようにすること。室内の湿度が低くなりすぎないように注意することなどがあります。


 犬のかかる病気のトップはなんでしょう?

①ガン
②糖尿病
③腎臓病
④心臓病

 ①ガン

第1位はガン、第2位は心臓病、第3位は腎臓病です。
ガンの原因はこれだ!というはっきりとした原因はわかっていません。環境、遺伝、発がん性物質との接触など様々な要因が絡み合って起こるとされています。

診察の中で感じていることは体液(血液、リンパ液)の流れが良くないところや脂質の多いところに発生しやすいということです。皮膚のガンは毎日のブラッシングやスキンシップで探し出すことが出来ます。
また、元気や毛艶、食欲などがなくなったり、ウンチやオシッコの回数、性格が変化したり、いつもと異なる動きをすることで体内のガンはわかります。毎日のきめ細やかな観察が早期発見の秘訣です。

ガンにならない対策は、人間と同様に“脂質控えめ”な食事と適度な運動、そして過度のストレスを加えないことです。
野菜の色素は抗ガン作用がありますので、煮野菜をフードにトッピングすることは有効な手段となります。そして、お散歩にできるだけ連れて行ってあげることも重要です。

私達と同じ生き物ですので、嫌がることはなるべく避けて、生活環境を整えストレスの少ない生活を過ごさせることが大事です。

犬 散歩

 犬の咳で考えられる原因は?

①アレルギー
②ケンネルコフ
③寄生虫
④心臓病

 ①~④全部

全ての病気で咳は起こりえますが、かかる病気の第2位の心臓病についてお話ししたい思います。

心臓病では血管拡張剤、強心剤及び利尿剤が投薬治療の3本柱になります。使うお薬の作用を考えることで病気の原因、予防法を知ることができます。

血管拡張剤は血管を拡げ、血液の流れを良くして血圧を下げます。心臓病では血圧が高まる状態にあり、血液の流れが悪くなるということです。
強心剤は心臓の血液を全身に推し出す力を強めて、全身に血液が流れるようにします。この場合、体の隅々まで血液が流れにくい体の状況があるということです。
利尿剤は体に溜まってしまった体液を体外に排出して心臓の負担を下げます。これは体がむくんでいる状態ということです。

これらを総括すると心臓病は、何らかの原因で体液の流れが悪くなり、体の隅々まで体液を送り届けることが出来ず、むくんでしまうことで、心臓に過度の負担がかかることによって起こると言えます。

予防法は、まず体液の流れが良くなるように毎日の運動を心がけること。そして、むくみの原因となるナトリウム過多(お肉やお魚)主体の食事を避け、サラサラの血液になるよう大根やブロッコリー、ナスビなどの野菜、繊維質に富む食事を与えるとよいでしょう。
さらに、むくみ予防には水分補給も大切です。お水をいっぱい飲んでオシッコが沢山出来るように気をつけることが必要です。また、犬がオシッコを我慢しないよう、日ごろから室内外問わず正しく排せつの練習をさせましょう。

太っている場合には心臓への負担が大きくなります。治療としてダイエット、そしてカリウムと水分を多く含む食材(きゅうりなどの夏野菜)をフードにトッピングする等で、オシッコが沢山出るむくまない体つくりをして治療を行っています。


 「足やしっぽを噛む」「うろうろと歩き回る」「長時間の遠吠えや夜中に激しく吠える」「狭い所から出てこない」「散歩を嫌がる」これらに当てはまる病気は?

①うつ病
②椎間板ヘルニア
③熱中症
④ガン

 ①うつ病

犬 うつ病

これら全てが当てはまる病気として、うつ病があります。これらの症状の他に、「ご飯を急に沢山たべる又は食べなくなる」「反応は鈍い」「寝ている時間が多くなる」などがあります。

うつ病は心=脳の機能が低下した状態を言います。犬にとって過度のストレスが加わることで、心の機能が低下して全身に様々な症状として現れます。

予防は、過度のストレスを防ぎ発散させることです。
過度のストレスとなる事象とストレス発散方法は、犬一匹一匹それぞれです。毎日の観察でストレス行動となる事象を見つけ、それを避けること、また犬の性格を良く知り、心地よく感じる時間を設けることが大事です。
時には、飼い主の行動や季節がストレス源になっていることがありますので、四季など環境の変化や飼い主の方は、自分の行動も含めて観察してみてください。
ストレス行動が重度な場合には、向精神薬などお薬の力をかりて心を穏やかにしつつ、原因を特定して解決することが大事です。

診察の中では、飼い主へのカウンセリングも行いながら、犬のうつ病を包括的に解決していきます。
有効と感じている治療法としては、犬によって運動の好き嫌いはありますが、適度なお散歩や外出、外の空気を吸うこと、日光を浴びさせることは症状の改善に効果があると感じています。

まとめ

みなさん、どのくらい正解できましたか?

犬は言葉を話しませんが、体のメッセージで様々な情報を私たちに伝えてくれます。そして、病気の多くは私たち人間と同じ原因で起こり、また同じ治療法で改善することが可能です。

症状の改善方法に困ったときには、「私がこんな症状になったらどうするか?」と考えてみること、また人間の病気について調べてみると解決の糸口が見つかることが少なくありません。

毎日のスキンシップと観察によって、犬からのメッセージを受け取り、自分に当てはめて考えてみる習慣をつけておきましょう!

犬 おねだり

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森 研一先生

協力:
プラーナ和漢自然医療アニマルクリニック
院長 森 研一先生
http://animalclinic-prana.com/

気軽に相談できて、いつも新しい気付きを与えられるように、そして飼い主様が大事なワンちゃんネコちゃんと楽しい日々を送ることができるように努めています。

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